クリッカー【clicker】
クリッカー
(Clicker から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/12 17:51 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2019年6月) |
クリッカー (英語: clicker) は、クリック音を発する用具である。
教育器具
授業やセミナーを双方向対話型にするために、受講者から試験・アンケートの回答をリアルタイムに徴収する。大学などの学生証と連携してアクティブラーニングをおこなう高度な機種から、簡単なアンケートを取る用途のものまで目的に合った選択ができる。オーディエンスレスポンスシステム(ARS)ともいう。
動物訓練用
正の強化(良いことをしたときに餌を報酬として与える)による訓練の場で、クリッカーが使われる。クリッカーが有用なのは、声や笛での合図より、迅速に(動物が行動をした直後に)鳴らせられるからである。
まず、古典的条件付けをおこなう。報酬を出す前に、クリッカーを鳴らす。これを数回繰り返せば、動物は、クリック音がすれば報酬がもらえるということを学習する。
次に、オペラント条件付けをおこなう。動物が、ある何か好ましい行動をしたときに、クリッカーを鳴らし、報酬を与える。これを繰り返すことで、動物は、クリック音はその行動を続けよという意味だと学習する。
そのあと、別の簡単な行動をしたときに、クリッカーを鳴らす。これにより動物は、クリッカーを鳴らさせるにはどうすればいいかを考えるようになる。
アーチェリー用品
アーチェリーでアローレストの前のサイトウインドウに取り付けられる薄い金属片。ハンドルとクリッカーの間に矢を挟み、矢の先(ポイント)がクリッカーから通り抜けることにより、クリッカーがハンドルに向けて弾かれる。その時の音や視覚、わずかな振動などを合図としリリースする。矢尺を安定させる。
第304条[疑問点 ](リカーブ部門の用具の通則)で、
4 ドローチェックインジケーターは、電気的または電子的な装置ではなく聴覚、視覚または両者の組み合わせによるものを1個のみ使用することができる。
と規定されている。
メリットとして、矢尺を常に一定にすることができ、安定したエネルギーを矢に加えることができる。また、早く打ちたいという衝動(早気)を、比較的抑えることができる。
デメリットとして、慣れていないと、クリッカーを落とすことができず、逆に力んだりフォームがくずれたりするので、練習が必要である。同様に、落とすことができずに打ってしまうと、クリッカーの圧力により(右打ちの場合)右に飛び、大概のヴェインは折れてしまう(クリッカーチョンボ)。
脚注
- Clickerのページへのリンク