Catecholboraneとは? わかりやすく解説

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カテコールボラン

分子式C6H5BO2
その他の名称1,3,2-Benzodioxaborole、カテコールボラン、Catecholborane、1,3-Dioxa-2-boraindan、Boronic acid 1,2-phenylene ester
体系名:1,3,2-ベンゾジオキサボロール、1,3-ジオキサ-2-ボラインダン、ボロン酸1,2-フェニレン


カテコールボラン

(Catecholborane から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 08:12 UTC 版)

カテコールボラン
識別情報
CAS登録番号 274-07-7 
PubChem 6327445
ChemSpider 10617125 
UNII UB69382H5J 
EC番号 205-991-5
特性
化学式 C6H5BO2
モル質量 119.92 g/mol
外観 無色の液体
密度 1.125 g/cm3, liquid
融点

12 °C, 285 K, 54 °F

沸点

50 °C, 323 K, 122 °F (at 50 mmHg)

危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H225, H314
Pフレーズ P210, P233, P240, P241, P242, P243, P260, P264, P280, P301+330+331, P303+361+353, P304+340, P305+351+338, P310
NFPA 704
4
1
2
引火点 2 °C (36 °F; 275 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

カテコールボラン: Catecholborane)は化学式C6H4O2BHを持つ、カテコールボランの誘導体である。無色の液体であり、有機合成に有用な有機ホウ素化合物である。

合成

古くは冷却したTHF中でカテコールをボランとともに処理することで合成した。しかし、この方法では2モル当量の水素化物が失われてしまうという欠点があった。NöthとMännigはジエチルエーテルのようなエーテル系の溶媒中で、アルカリ金属水素化ホウ素(水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム)とトリス(カテコラト)ビスボランとの反応を報告した[1]。2001年には、ハーバート・ブラウンらにより、トリ-o-フェニレンビスボレートをジボランで処理することによりカテコールボランを調製する方法を報告している[2]。ボランやアルキルボランとは異なり、カテコールボランはモノマーとして存在する。これは、アリールオキシ基が存在することによりホウ素原子のルイス酸性度が低下しているためである。

反応

カテコールボランは、ボランと比べてヒドロホウ素化における反応性が低い。カテコールボランを末端アルキンで処理すると、trans-ビニルボランが生成する。



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