C-C結合生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/13 15:57 UTC 版)
「塩化チタン(II)」の記事における「C-C結合生成」の解説
アルデヒドまたはケトンに塩化チタン(II) と亜鉛、または塩化チタン(IV) と亜鉛とを作用させるとピナコールカップリングが起こり、メソ体の 1,2-ジオールが選択的に得られる。この反応は向山光昭らによって報告された。 2 R − CHO + TiCl 2 + Zn ⟶ R − CH ( OH ) − CH ( OH ) − R {\displaystyle {\ce {2R-CHO\ + TiCl2\ + Zn -> R-CH(OH)-CH(OH)-R}}} 向山らはさらにこの C-C結合生成反応を、タキソール骨格のシクロヘキセン環合成へと展開させた。 塩化チタン(II) と銅の組み合わせにより、α-ブロモケトンまたはチオエステルをアルデヒドと還元的に縮合させられる。この反応も高い立体選択性を示す。 R − CHO + Br − CH ( R ′ ) − C ( = O ) − R ″ + TiCl 2 + Cu ⟶ R − CH ( OH ) − CH ( R ′ ) − C ( = O ) − R ″ {\displaystyle {\ce {R-CHO\ + Br-CH(R')-C(=O)-R''\ + TiCl2\ + Cu -> R-CH(OH)-CH(R')-C(=O)-R''}}}
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