Brickwall特性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 06:45 UTC 版)
「リミッター (音響機器)」の記事における「Brickwall特性」の解説
Brickwall(レンガ塀)リミッターはより厳密な閾値制御をおこなうリミッターの総称である。 リミッターは∞:1のレシオを設定することで、広い時間幅で見た出力値を閾値までに抑えることができる。しかしアタック長を設定したリミッターでは効き始めの部分で実効レシオが∞より小さいため、瞬間的に発生した過大入力が閾値を突き抜けてしまう場合がある。これはアタック長を~0に設定することで解消できる。ごく短いアタック長を設定しより厳密な出力上限を実現したリミッターは Brickwall limiter(堅く突き抜けられないレンガ塀、の意)と総称される。 Brickwall limiterの中にはIntersample Clippingと呼ばれる、デジタル波形をアナログに戻した状態でも閾値上限が達成されるように制御する設定が存在する。たとえデジタル音源の全サンプルが閾値内でも、D/A変換でアナログに戻した際にデジタルでのサンプル間の相当する時点でも閾値以下に収まるとは限らない。この設定により、アナログ機材・再生環境での過大入力を間違いなく防ぐことができる。
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