バール【(セム)Baal】
バアル
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 19:09 UTC 版)
バアル(聖書ヘブライ語: בַּעַל、フェニキア語: 𐤁𐤏𐤋 ba‘al、ウガリット語: 𐎁𐎓𐎍 b‘l)は、カナン地域を中心に各所で崇められた嵐と慈雨の神。その名はセム語で「主」[1]、または「主人」「地主」を意味する[2]。バールや、バビロニア式発音のベール(アッカド語: 𒂗)[1]、およびベルとも表記される。
注釈
- ^ 谷川訳 1998, pp. 53, 192で確認した表記。他に、「駆逐者」(ガスター, 矢島訳 1973, p. 280)、「駆逐する者」(柴山訳 1978, p. 282、「追う者」(グレイ, 森訳 1993, p. 202)など。
- ^ 谷川訳 1998, pp. 54, 192で確認した表記。他に、「反撥者」(ガスター, 矢島訳 1973, p. 280)、「追放する者」(柴山訳 1978, p. 283、グレイ, 森訳 1993, p. 204)など。
出典
- ^ a b パルミラの遺跡 (1988), p. 49.
- ^ a b c d 高井 2013b, p. 397.
- ^ a b 高井 2013a, p. 37.
- ^ a b c d e f g 高井 2013b, p. 398.
- ^ a b c d 図説古代オリエント事典 大英博物館版 (2004), p. 399.
- ^ 柴山訳 1978, pp. 280-283.
- ^ 谷川訳 1998, pp. 32-34, 44-56.
- ^ 柴山訳 1978, pp. 288-297.
- ^ 谷川訳 1998, pp. 34-38, 57-84.
- ^ 柴山訳 1978, pp. 296-300.
- ^ 谷川訳 1998, pp. 38-39, 82-91.
- ^ 柴山訳 1978, pp. 300-306.
- ^ 谷川訳 1998, pp. 39-42, 91-107.
- ^ ガスター, 矢島訳 1973, pp. 232-243.
- ^ 士師記 6.32
- ^ エルンスト・ヴュルトヴァイン 著、鍋谷堯爾、本間敏雄 訳 『旧約聖書の本文研究―『ビブリア・ヘブライカ』入門』日本キリスト教団出版局、2007年、39頁。ISBN 9784818450684。
- ^ プランシー, 床鍋訳 1997, p. 330.
- ^ ゲティングズ, 大瀧訳 1992, p. 305.
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