霊魂消滅説とは? わかりやすく解説

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霊魂消滅説

(Annihilationism から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 23:31 UTC 版)

絶滅説霊魂消滅説(ぜつめつせつ、れいこんしょうめつせつ、アニヒレーション、Annihilationism)とは、死後の審判に関するキリスト教会内の教理の一つ。霊魂と地獄の永遠性を主張する多数のキリスト教会からは受け入れられない。死後直ちに意識のある霊魂が天国地獄煉獄などの霊界に入るのではなく、人の霊魂は元来神の命無くしては不滅性を有しないとして、死によって全ての人の霊魂は消滅ないしは無意識の睡眠状態に陥り、義人は復活して永遠の命を与えられるが罪人は絶滅、消滅するとし、火の池での永遠の刑罰を否定する。それは条件的絶滅説、永遠のいのちを与えられていない人間の魂は、不滅性を持っていないという考えと関わりがある。絶滅説は最終的に神が悪人や救われなかった人々を絶滅、消滅させ、救われた義人だけに不滅性が与えられると断言する。多くの消滅論者は、邪悪な人々は彼らの罪のため、火による刑罰の後に消滅するという。永遠の地獄は聖書から支持されず、ローマの異教やプラトン哲学起源の間違った教義だとする。


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