ASh-73とR-3350
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/15 09:37 UTC 版)
「シュベツォフ ASh-73」の記事における「ASh-73とR-3350」の解説
ライト R-3350 サイクロン 18は、アメリカで開発された航空用エンジンで、二重星型18気筒の構成や、出力、寸法など、多くの点がASh-73と似通っている。ASh-73は、R-3350のコピーとされることもあるが、M-25を元にソ連で開発されたものである。 ただし、ASh-73とR-3350は無関係のエンジンではなく、いずれもライト R-1820 サイクロン 9という共通の祖先から派生したものである。R-1820をアメリカで複列化したのがR-3350。R-1820をソ連でM-25としてライセンス生産し、そのM-25を複列化したのがASh-73であった。このため両エンジン間に類似点は多く、相互に交換可能な部品もあった。 Tu-4爆撃機は ソ連領内に緊急着陸したB-29爆撃機(R-3350搭載)をリバースエンジニアリングにより模倣したものだが、完全なコピーではなくエンジンはASh-73を載せていた。なお、生産途中からASh-73に装備されるようになった排気タービン式過給器は、R-3350に装備されたものの、コピーであった。
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