ADPリボース化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:35 UTC 版)
ウェルシュ菌イオタ毒素やボツリヌス菌C2毒素等毒素はADPリボース部分をG‐アクチンの表面アルギニン残基177に結合させる。これにより、G-アクチン集合体がF-アクチンの形成を防止され、細胞骨格が破壊され、細胞死が生じる。ADPリボース転移酵素ファミリーには殺虫毒素もあり、リシニバチルス・スフェリカス(Lysinibacillus sphaericus)のMtx1毒素 およびバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)のVip1/Vip2毒素、フォトラブダス属(Photorhabdus)種やゼノラブダス属(Xenorhabdus)種などグラム陰性細菌の毒素複合体(Tc)毒素のいくつかが含まれる。Mtx1タンパク質のベータシートリッチ領域は、糖脂質相互作用に関与可能性のあるレクチン様配列である。
※この「ADPリボース化」の解説は、「膜孔形成毒素」の解説の一部です。
「ADPリボース化」を含む「膜孔形成毒素」の記事については、「膜孔形成毒素」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書からADPリボース化を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- ADPリボース化のページへのリンク