5分前精神とは? わかりやすく解説

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【5分前精神】(ごふんまえせいしん)

かつての大日本帝国海軍において、将兵日常生活上の心構えとして定められた「定刻を守るため5分前に準備整え作業掛かれるようにせよ」という精神
大東亜戦争後設立され海上自衛隊にも、伝統として受け継がれている。

実際には、「5分前」を守るために「5分前の5分前」「5分前の5分前、そのまた5分前」と、定刻1015分前に作業着手できるようにすることを要求されているようである。


5分前精神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 05:01 UTC 版)

5分前精神(ごふんまえせいしん)とは、旧大日本帝国海軍の伝統で、定刻の5分前には準備を終えておき、定刻と同時に作業を始められる状態にしようとする精神のこと。

元は出港時刻(係留を解く時刻)の5分前に、乗艦するためのタラップが離岸するので、出港時刻の5分前には必ず帰艦する規則があったことによる。正当な理由無く5分前に帰艦しなかった場合(後発航期)は海軍刑法第73条-第77条により、敵前逃亡と同等とされ死刑が規定されていた。

挙手の礼帽振れ5分前精神と共に海上自衛隊へ受け継がれている。

海上保安庁でも5分前精神の徹底が海上保安大学校で訓練される。

民間でも練習船などで5分前行動の教育が行われている[1]

航空自衛隊では、滞空時間に制限がある航空機の性質から「定時・定点・必達」すなわち、「定められた時間に定められた場所に必ず到達する」を基本精神としている。

また、5分前行動の習慣は現在の日本でも根強く残っており、教育現場ではマナーとして教えられると共に、ビジネスマナーとしても広く普及している。

プロ野球の読売ジャイアンツでも、「10分前集合が基本」や「30分前が本当の集合時間」といった考えがある[2]

脚注

  1. ^ 2007 年度 基礎乗船実習テキスト練習船おしょろ丸第 182 次 基礎乗船実習航海 - 北海道大学水産学部
  2. ^ ジャイアンツは30分前行動が基本……プロ野球界が遅刻に厳しい3つの理由

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