4つの殺人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/08 15:37 UTC 版)
第1の殺人(凶器の消失) 暗闇で一人が殺される。凶器は矢であり、青酸が塗られていた。マードックは「青酸を塗った凶器は、あらかじめ用意されたもので、摩り替えられた本物の矢は室内にある」と主張したが見つからなかった(身体検査も行われた)。 第2の殺人(密室殺人) 入浴中、鍵の掛かった状態での殺人。マードックは二通りのトリックを考えたが、それが使われた形跡はなかった。 第3の殺人(密室殺人) 鍵の掛かった個室での殺人。マードックは「死体を使ったトリック」と思ったが、実験の結果、違うと判明する。 第4の殺人(密室殺人の変形) 砂浜での殺人。足跡は一人分しかなく、「犯人は、どこから来てどこへ去ったのか?」。 以上のトリックのうち、第3の事件までは極めてアンフェアな仕掛けが使われており、「解説」では、「本格推理を読み慣れた読者の意表をつく、皮肉な結末」、「人を喰った、パロディに相応しい幕切れ」と述べられている。
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