2011年のサンマリノグランプリ (ロードレース)とは？わかりやすく解説

**2011年のサンマリノグランプリ**
レース詳細
	2011年のロードレース世界選手権全18戦中第13戦
決勝日	2011年9月4日
開催地	ミサノ・サーキット
開催コース	常設サーキット; 4.226km
MotoGP
ケーシー・ストーナー	ホルヘ・ロレンソ
1:33.138	1:33.906
表彰台
	1. ホルヘ・ロレンソ
2. ダニ・ペドロサ	3. ケーシー・ストーナー
Moto2
ステファン・ブラドル	アンドレア・イアンノーネ
1:37.828	1:38.609
表彰台
	1. マルク・マルケス
2. ステファン・ブラドル	3. アンドレア・イアンノーネ
125 cc
ヨハン・ザルコ	ヨハン・ザルコ
1:43.247	1:43.379
表彰台
	1. ニコラス・テロル
2. ヨハン・ザルコ	3. エフレン・バスケス

2011年のサンマリノグランプリは、ロードレース世界選手権の2011年シーズン第13戦として、9月2日から4日までイタリアのミサノ・サーキットで開催された。

概要

125ccクラス

125ccクラス予選では、ポイントランキング2位のヨハン・ザルコがシーズン2度目となるポールポジションを獲得、2番グリッドはエクトル・ファウベル、3番グリッドにはポイントリーダーのニコラス・テロルが続いた。ワイルドカード参戦のチェコ人ライダー、ミロスラフ・ポポフは2列目6番グリッドを獲得する健闘を見せた^[1]。

日曜日の決勝レースでは中盤以降、テロルとザルコによるマッチレースが展開された。ファイナルラップではコーナーごとに順位を入れ替える激しいバトルとなり、最終コーナーはザルコが前でクリアした。ところがフィニッシュライン前の最後のストレート、ザルコはカウルから頭を上げて2度も大きく後ろを振り返るという判断ミスを犯してしまう。これによりザルコは大きくスピードをロスし、テロルの逆転優勝を易々と許すこととなった^[2]。

テロルはシーズン7勝目、いっぽうザルコが目前の勝利を逃すのはシーズン5度目となった。2人のポイント差は31に広がった^[3]。

Moto2クラス

Moto2クラスでは今回から2戦、前戦で骨折を負ったテクノマグCIPチームのケナン・ソフォーグルの代役として、同チームからスペイン選手権に参戦する小山知良が起用された^[4]。

土曜日の予選では、ポイントリーダーのステファン・ブラドルがシーズン7度目のポールポジションを獲得した。2番グリッドはポイントランキング2位のマルク・マルケス、3番手には高橋裕紀が続いた^[5]。

決勝レースは7台の集団バトルが展開された。21周目にマルケスがトップに立つと逃げ切りに成功し、2連勝・シーズン6勝目を挙げた。2位はブラドル、3位にはアンドレア・イアンノーネが続いた。ポイントランキングでは、ブラドルとマルケスの差は23ポイントにまで詰まった^[6]。

MotoGPクラス

グランプリ前日の木曜日、プラマック・レーシングのロリス・カピロッシがこのシーズン限りで現役を引退し、22年間のグランプリ生活に終止符を打つことを発表した。発表の場に同席していた、250cc時代から何度もバトルを繰り広げたバレンティーノ・ロッシは、「ロリスは僕たちのスポーツにとって、ベストライダーの一人だと思う」と賞賛の言葉を贈った^[7]。

土曜日の予選では、ポイントリーダーのケーシー・ストーナーが2戦連続・シーズン8度目のポールポジションを獲得、ポイントランキング2位のホルヘ・ロレンソが2番手、ダニ・ペドロサが3番手に続いた^[8]。

日曜日の決勝では、スタートでトップに飛びだしたロレンソが中盤以降独走態勢を築いてシーズン3勝目を挙げた。ストーナーは序盤はロレンソに僅差の2位に付けていたが、ペースが上がらず終盤にはペドロサにも競り負けて3位に終わった。この結果ポイントランキングでは、ストーナーとロレンソの差は35に縮まった^[9]。

MotoGPクラス決勝結果

順位	No.	ライダー	マニュファクチャラー	周回	タイム/リタイヤ	グリッド	ポイント
1	1	ホルヘ・ロレンソ	ヤマハ	28	44:11.877	2	25
2	26	ダニ・ペドロサ	ホンダ	28	+7.299	3	20
3	27	ケーシー・ストーナー	ホンダ	28	+11.967	1	16
4	58	マルコ・シモンチェリ	ホンダ	28	+17.353	5	13
5	4	アンドレア・ドヴィツィオーゾ	ホンダ	28	+17.390	6	11
6	11	ベン・スピーズ	ヤマハ	28	+18.092	4	10
7	46	バレンティーノ・ロッシ	ドゥカティ	28	+23.703	11	9
8	19	アルバロ・バウティスタ	スズキ	28	+30.678	8	8
9	8	エクトル・バルベラ	ドゥカティ	28	+37.502	9	7
10	35	カル・クラッチロー	ヤマハ	28	+37.720	13	6
11	7	青山博一	ホンダ	28	+39.548	10	5
12	17	カレル・アブラハム	ドゥカティ	28	+40.506	12	4
13	5	コーリン・エドワーズ	ヤマハ	28	+53.349	7	3
14	14	ランディ・ド・プニエ	ドゥカティ	28	+1:02.366	14	2
15	24	トニ・エリアス	ホンダ	28	+1:20.156	17	1
Ret	65	ロリス・カピロッシ	ドゥカティ	8	棄権	16
Ret	69	ニッキー・ヘイデン	ドゥカティ	2	アクシデント	15

Moto2クラス決勝結果

順位	No	ライダー	マニュファクチャラー	周回	タイム/リタイヤ	グリッド	ポイント
1	93	マルク・マルケス	スッター	26	43:08.197	2	25
2	65	ステファン・ブラドル	カレックス	26	+0.619	1	20
3	29	アンドレア・イアンノーネ	スッター	26	+0.713	7	16
4	15	アレックス・デ・アンジェリス	モトビ	26	+1.634	5	13
5	45	スコット・レディング	スッター	26	+3.275	4	11
6	38	ブラッドリー・スミス	テック3	26	+3.436	6	10
7	72	高橋裕紀	モリワキ	26	+5.255	3	9
8	12	トーマス・ルティ	スッター	26	+8.739	10	8
9	44	ポル・エスパルガロ	FTR	26	+13.224	9	7
10	3	シモーネ・コルシ	FTR	26	+13.551	15	6
11	34	エステベ・ラバト	FTR	26	+17.533	16	5
12	60	フリアン・シモン	スッター	26	+18.163	14	4
13	77	ドミニク・エガーター	スッター	26	+18.254	29	3
14	51	ミケーレ・ピロ	モリワキ	26	+19.180	8	2
15	36	ミカ・カリオ	スッター	26	+24.454	26	1
16	63	マイク・ディ・メッリオ	テック3	26	+24.858	18
17	75	マティア・パシーニ	FTR	26	+24.992	13
18	71	クラウディオ・コルティ	スッター	26	+35.358	20
19	4	ランディ・クルメナッハ	カレックス	26	+35.800	19
20	7	小山知良	スッター	26	+37.371	28
21	88	リカルド・カルダス	モリワキ	26	+37.484	27
22	35	ラファエレ・デ・ロサ	スッター	26	+47.904	22
23	9	ケニー・ノエス	FTR	26	+48.833	36
24	64	サンティアゴ・エルナンデス	FTR	26	+56.858	32
25	53	バレンティン・デビーズ	FTR	26	+1:06.771	33
26	6	ホアン・オリベ	FTR	26	+1:07.053	31
27	13	アンソニー・ウエスト	MZ-RE ホンダ	26	+1:13.378	24
28	32	ヤコブ・ガニエ	FTR	26	+1:21.741	37
29	22	Alessandro Andreozzi	FTR	26	+1:30.644	30
30	95	マシェル・アル・ナイミ	モリワキ	25	+1 Lap	38
Ret	40	アレックス・エスパルガロ	ポンスカレックス	13	棄権	12
Ret	76	マックス・ノイキルヒナー	MZ-RE ホンダ	13	棄権	17
Ret	31	カルメロ・モラーレス	モリワキ	12	棄権	35
Ret	16	ジュール・クルーセル	スッター	6	アクシデント	11
Ret	25	アレックス・バルドリーニ	ポンスカレックス	0	衝突	21
Ret	19	ザビエル・シメオン	テック3	0	衝突	23
Ret	39	ロベルティーノ・ピエトリ	スッター	0	衝突	25
Ret	14	ラタパー・ウィライロー	FTR	0	衝突	34
DNS	18	ジョルディ・トーレス	スッター		負傷

125ccクラス決勝結果

順位	No	ライダー	マニュファクチャラー	周回	タイム/リタイヤ	グリッド	ポイント
1	18	ニコラス・テロル	アプリリア	23	40:02.164	3	25
2	5	ヨハン・ザルコ	デルビ	23	+0.022	1	20
3	7	エフレン・バスケス	デルビ	23	+4.932	11	16
4	11	サンドロ・コルテセ	アプリリア	23	+9.322	4	13
5	55	エクトル・ファウベル	アプリリア	23	+9.964	2	11
6	52	ダニー・ケント	アプリリア	23	+12.100	5	10
7	25	マーベリック・ビニャーレス	アプリリア	23	+12.324	10	9
8	33	セルヒオ・ガデア	アプリリア	23	+12.556	13	8
9	94	ジョナス・フォルガー	アプリリア	23	+21.489	7	7
10	44	ミゲル・オリベイラ	アプリリア	23	+30.678	9	6
11	23	アルベルト・モンカヨ	アプリリア	23	+31.321	12	5
12	84	ヤコブ・コーンフェール	アプリリア	23	+31.552	17	4
13	95	ミロスラフ・ポポフ	アプリリア	23	+32.637	6	3
14	3	ルイジ・モルシアーノ	アプリリア	23	+52.542	14	2
15	77	マルセル・シュロッター	マヒンドラ	23	+53.850	15	1
16	74	Kevin Calia	アプリリア	23	+53.917	28
17	19	アレッサンドロ・トヌッチ	アプリリア	23	+58.742	22
18	60	マヌエル・タタショア	アプリリア	23	+1:03.723	27
19	27	Alessandro Giorgi	アプリリア	23	+1:04.113	25
20	10	アレクシ・マスボー	KTM	23	+1:04.956	26
21	99	ダニー・ウェブ	マヒンドラ	23	+1:08.795	19
22	17	テイラー・マッケンジー	アプリリア	23	+1:08.846	34
23	30	ジュリアン・ペドーネ	アプリリア	23	+1:17.719	32
24	8	ジャック・ミラー	KTM	23	+1:18.752	30
25	36	ホアン・ペレロ	アプリリア	23	+1:36.950	33
26	26	アドリアン・マルティン	アプリリア	21	+2 Laps	18
27	63	ズルファミ・カイルディン	デルビ	20	+3 Laps	16
Ret	50	ストゥーラ・ファーガーハウグ	アプリリア	17	棄権	29
Ret	53	ジャスパー・イウェマ	アプリリア	10	アクシデント	21
Ret	88	Massimo Parziani	アプリリア	10	棄権	24
Ret	39	ルイス・サロム	アプリリア	7	棄権	8
Ret	43	フランチェスコ・マウリエロ	アプリリア	3	アクシデント	31
Ret	21	ハリー・スタフォード	アプリリア	0	アクシデント	20
Ret	96	ルイ・ロッシ	アプリリア	0	アクシデント	23
DNS	15	シモーネ・グロツキー	アプリリア		負傷
DNS	31	ニクラス・アジョ	アプリリア		負傷

脚注

参考文献

“MotoGP Official Website”. 2010年12月9日閲覧。

前戦 2011年のインディアナポリスグランプリ	ロードレース世界選手権 2011年シーズン	次戦 2011年のアラゴングランプリ
前回開催 2010年のサンマリノグランプリ	サンマリノグランプリ	次回開催 2012年のサンマリノグランプリ

[1] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/125+report+qp+san+marino

[2] ttp://www.motomatters.com/results/2011/09/04/2011_misano_125cc_race_result_moment_of_.html

[3] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/san+marino+misano+125+race

[4] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/Tomoyoshi+Koyama+substituting+for+Kenan+Sofuoglu

[5] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/moto2+report+qp+san+marino

[6] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/san+marino+misano+motogp+race

[7] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/Capirossi+announces+retirement

[8] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/motogp+report+qp+san+marino

[9] ttp://www.motogp.com/ja/news/2011/san+marino+misano+motogp+race+0

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2011年のサンマリノグランプリ (ロードレース)とは？わかりやすく解説