2011年のチェコグランプリとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 2011年のチェコグランプリの意味・解説 

2011年のチェコグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/04/17 03:08 UTC 版)

  2011年のチェコグランプリ
レース詳細
2011年のロードレース世界選手権 全18戦中第11戦
決勝日 2011年8月14日
開催地 ブルノ
開催コース 常設サーキット
5.403km
MotoGP
ポールポジション ファステストラップ
ダニ・ペドロサ ケーシー・ストーナー
1:56.591 1:57.191
表彰台
1. ケーシー・ストーナー
2. アンドレア・ドヴィツィオーゾ 3. マルコ・シモンチェリ


Moto2
ポールポジション ファステストラップ
マルク・マルケス アンドレア・イアンノーネ
2:02.493 2:02.640
表彰台
1. アンドレア・イアンノーネ
2. マルク・マルケス 3. ステファン・ブラドル
125 cc
ポールポジション ファステストラップ
ニコラス・テロル サンドロ・コルテセ
2:08.118 2:08.365
表彰台
1. サンドロ・コルテセ
2. ヨハン・ザルコ 3. アルベルト・モンカヨ


2011年のチェコグランプリは、ロードレース世界選手権2011年シーズン第11戦として、8月12日から14日までチェコブルノ・サーキットで開催された。

概要

125ccクラス

125ccクラス予選では、ポイントリーダーのニコラス・テロルがシーズン5度目のポールポジションを獲得。以下フロントロウには2番手にポイントランキング2位のヨハン・ザルコ、3番手にはサンドロ・コルテセが並んだ[1]

日曜日の決勝レースはフロントロウの3人により僅差のトップ争いが展開されていたが、テロルは9周目にロータリーバルブのネジが破損するトラブルによりシーズン初のリタイヤとなった[2]。その後はザルコとコルテセが接戦を展開、ファイナルラップの14・15(最終)コーナーの切り返しでのバトルに競り勝ったコルテセが、グランプリ109戦目にして初優勝を成し遂げた。

ザルコは3戦連続で初優勝を取り逃がす2位に終わったものの、ポイントランキングではテロルとの差を一気に詰めて12ポイントとした[3]

Moto2クラス

Moto2クラス予選では、ここまで3連勝を挙げて波に乗るポイントランキング2位のマルク・マルケスが3戦連続・シーズン4度目となるポールポジションを獲得。ポイントリーダーのステファン・ブラドルが2番手に、アレックス・デ・アンジェリスが3番手に続いた[4]

決勝ではフロントロウの3人に4番グリッドのトーマス・ルティ、5番グリッドのアンドレア・イアンノーネを加えた5人が順位をめまぐるしく入れ替えるバトルを展開。最後はイアンノーネが後続を僅差で押さえきってトップでチェッカーを受けた。第2戦スペインGPでの優勝のあと不調に陥り低迷が続いていたイアンノーネは、夏休み中におこなったマシンセッティングの見直しが功を奏して復活を遂げ、8戦ぶりの表彰台となるシーズン2勝目を挙げた[5]

2位にはマルケス、3位にはブラドルが入り、両者のポイント差は43に縮まった[6]

MotoGPクラス

MotoGPクラスでは今回リズラ・スズキワイルドカード枠でジョン・ホプキンスを起用、チームにとってシーズン初の2台体制で臨むこととなった[7]。しかしホプキンスは土曜朝のフリー走行で転倒し右手の指を骨折、予選・決勝は欠場となってしまった[8]

予選ではダニ・ペドロサシーズン初となるポールポジションを獲得、2番手にはポイントランキング2位のホルヘ・ロレンソ、3番手にはポイントリーダーのケーシー・ストーナーが続いた[9]

日曜日の決勝では、3周目にトップを走行していたペドロサが転倒リタイヤ。その後はストーナーが独走態勢を築いて2連勝・シーズン6勝目を挙げた。2位はチームメイトのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、そして3位にはクラス初表彰台となるマルコ・シモンチェリが入り、ホンダが2006年のアメリカGP以来となる表彰台独占を果たした。

ポイントランキングでは、今回4位に終わったロレンソに対しストーナーが32ポイントとリードを広げた[10]

MotoGPクラス決勝結果

順位 No. ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 27 ケーシー・ストーナー ホンダ 22 43:16.796 3 25
2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 22 +6.532 7 20
3 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ 22 +7.792 5 16
4 1 ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 22 +8.513 2 13
5 11 ベン・スピーズ ヤマハ 22 +10.186 4 11
6 46 バレンティーノ・ロッシ ドゥカティ 22 +12.632 6 10
7 69 ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 22 +23.037 9 9
8 5 コーリン・エドワーズ ヤマハ 22 +24.189 8 8
9 7 青山博一 ホンダ 22 +25.202 10 7
10 8 エクトル・バルベラ ドゥカティ 22 +36.566 13 6
11 24 トニ・エリアス ホンダ 22 +36.679 12 5
12 14 ランディ・ド・プニエ ドゥカティ 22 +37.109 15 4
13 65 ロリス・カピロッシ ドゥカティ 22 +48.911 16 3
Ret 19 アルバロ・バウティスタ スズキ 16 棄権 14
Ret 17 カレル・アブラハム ドゥカティ 12 棄権 17
Ret 35 カル・クラッチロー ヤマハ 6 アクシデント 11
Ret 26 ダニ・ペドロサ ホンダ 2 アクシデント 1
DNS 21 ジョン・ホプキンス スズキ 負傷

Moto2クラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 29 アンドレア・イアンノーネ スッター 20 41:13.255 5 25
2 93 マルク・マルケス スッター 20 +0.161 1 20
3 65 ステファン・ブラドル カレックス 20 +0.407 2 16
4 15 アレックス・デ・アンジェリス モトビ 20 +0.870 3 13
5 12 トーマス・ルティ スッター 20 +4.225 4 11
6 40 アレックス・エスパルガロ ポンス カレックス 20 +13.636 6 10
7 34 エステベ・ラバト FTR 20 +13.647 18 9
8 77 ドミニク・エガーター スッター 20 +14.365 12 8
9 3 シモーネ・コルシ FTR 20 +14.617 7 7
10 54 ケナン・ソフォーグル スッター 20 +21.383 13 6
11 75 マティア・パシーニ FTR 20 +26.235 8 5
12 72 高橋裕紀 モリワキ 20 +29.726 17 4
13 36 ミカ・カリオ スッター 20 +30.046 30 3
14 71 クラウディオ・コルティ スッター 20 +30.380 9 2
15 63 マイク・ディ・メッリオ テック3 20 +30.459 24 1
16 44 ポル・エスパルガロ FTR 20 +31.691 14
17 14 ラタパー・ウィライロー FTR 20 +31.752 21
18 51 ミケーレ・ピロ モリワキ 20 +35.548 22
19 18 ジョルディ・トーレス スッター 20 +40.270 23
20 9 ケニー・ノエス FTR 20 +40.722 32
21 53 バレンティン・デビーズ FTR 20 +40.803 19
22 88 リカルド・カルダス モリワキ 20 +42.247 26
23 19 ザビエル・シメオン テック3 20 +42.285 33
24 80 アクセル・ポンス ポンス カレックス 20 +42.348 27
25 39 ロベルティーノ・ピエトリ スッター 20 +53.036 25
26 45 スコット・レディング スッター 20 +53.044 20
27 64 サンティアゴ・エルナンデス FTR 20 +1:06.674 36
28 97 スティーブン・オデンダール スッター 20 +1:07.935 35
29 13 アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 20 +1:30.360 34
30 95 マシェル・アル・ナイミ モリワキ 20 +1:30.499 37
Ret 24 トマソ・ロレンツェッティ FTR 19 アクシデント 38
Ret 25 アレックス・バルドリーニ スッター 11 棄権 31
Ret 16 ジュール・クルーセル スッター 11 棄権 11
Ret 76 マックス・ノイキルヒナー MZ-RE ホンダ 7 棄権 15
Ret 31 カルメロ・モラレス スッター 3 アクシデント 28
Ret 38 ブラッドリー・スミス テック3 1 アクシデント 16
Ret 68 ヨニー・エルナンデス FTR 1 アクシデント 29
Ret 4 ランディ・クルメナッハ カレックス 0 アクシデント 10
DNS 60 フリアン・シモン スッター

125ccクラス決勝結果

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 11 サンドロ・コルテセ アプリリア 19 40:59.229 3 25
2 5 ヨハン・ザルコ デルビ 19 +0.397 2 20
3 23 アルベルト・モンカヨ アプリリア 19 +10.773 7 16
4 55 エクトル・ファウベル アプリリア 19 +10.794 4 13
5 33 セルヒオ・ガデア アプリリア 19 +11.144 10 11
6 25 マーベリック・ビニャーレス アプリリア 19 +11.473 8 10
7 84 ヤコブ・コーンフェール アプリリア 19 +24.720 19 9
8 15 シモーネ・グロツキー アプリリア 19 +39.982 9 8
9 63 ズルファミ・カイルディン デルビ 19 +42.887 14 7
10 53 ジャスパー・イウェマ アプリリア 19 +43.023 15 6
11 3 ルイジ・モルシアーノ アプリリア 19 +43.183 17 5
12 99 ダニー・ウェブ マヒンドラ 19 +43.675 21 4
13 21 ハリー・スタフォード アプリリア 19 +43.764 30 3
14 77 マルセル・シュロッター マヒンドラ 19 +44.076 22 2
15 96 ルイ・ロッシ アプリリア 19 +50.240 18 1
16 50 ストゥーラ・ファーガーハウグ アプリリア 19 +50.297 20
17 95 ミロスラフ・ポポフ アプリリア 19 +1:06.807 26
18 41 Luca Grünwald KTM 19 +1:06.870 25
19 19 アレッサンドロ・トヌッチ アプリリア 19 +1:07.004 24
20 43 フランチェスコ・マウリエロ アプリリア 19 +1:07.132 23
21 17 テイラー・マッケンジー アプリリア 19 +1:15.543 29
22 36 ホアン・ペレロ アプリリア 19 +1:19.523 27
23 44 ミゲル・オリベイラ アプリリア 19 +1:19.885 16
24 30 ジュリアン・ペドーネ アプリリア 19 +1:33.814 28
25 24 Ladislav Chmelík アプリリア 19 +1:45.564 32
26 56 ピーター・セベスティエン KTM 19 +2:03.770 33
Ret 60 マヌエル・タタショア アプリリア 16 棄権 31
Ret 7 エフレン・バスケス デルビ 13 アクシデント 5
Ret 18 ニコラス・テロル アプリリア 8 棄権 1
Ret 10 アレクシ・マスボー KTM 2 棄権 11
Ret 52 ダニー・ケント アプリリア 1 アクシデント 6
Ret 26 アドリアン・マルティン アプリリア 1 アクシデント 12
Ret 31 ニクラス・アジョ アプリリア 0 アクシデント 13
DNS 39 ルイス・サロム アプリリア
DNQ 83 Jakub Jantulík ホンダ

脚注

参考文献


前戦
2011年のアメリカグランプリ
ロードレース世界選手権
2011年シーズン
次戦
2011年のインディアナポリスグランプリ
前回開催
2010年のチェコグランプリ
チェコグランプリ 次回開催
2012年のチェコグランプリ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2011年のチェコグランプリ」の関連用語

2011年のチェコグランプリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2011年のチェコグランプリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2011年のチェコグランプリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS