2-3章:診療記録
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「N (スティーヴン・キングの小説)」の記事における「2-3章:診療記録」の解説
初診は2007年6月1日。Nは48歳。去年の夏から10ヶ月ほど不眠に悩まされているという。NはOCD(強迫性障害)についてある程度の知識があり、催眠療法で去年の夏の出来事の記憶を消してもらうことを希望していたが、ジョニーはそう都合よくはいかないと返答する。6月7日、14日、28日の3回にわたりセッションを行う。21日はNに予定が入ったためにキャンセルとなる。2回目のセッションにて、宿題と言った集計表を、Nは作ってきてしまう。これをやり遂げてしまうOCD患者に、医師はドン引きする。 「数えることの関連項目が六百四件、さわることの関連項目が八百七十八件、置くことの関連項目が二千二百四十六件。すべて偶数です」「合計、三千七百二十八件、これも偶数です」「三、七、二、八ですね、これを足すと二十になる。これもやはり偶数です。いい数です」「三千七百二十八を二で割ると、千八百六十四。一、八、六、四を足すと十九。こいつは強力な奇数です。強力で、しかも非常に悪い」 Nは診察に来るたびに憔悴の度合が増す。またジョニー医師は、Nの言う場所を何度も通ったことがあることに気づく。Nはジョニーに「先生、絶対に行ってはいけませんよ」と約束を取り付ける。
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