2 重力よ、さらば
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:18 UTC 版)
「宇宙島へ行く少年」の記事における「2 重力よ、さらば」の解説
ニューギニアの高原にある「ゴダード宇宙港」から、ロイは貨物宇宙船に便乗するかたちで打ち上げられることになった。船は初めにブースターロケットだけの推力で上昇し、次に本体のロケットが点火した。ロイは地上の3倍になった体重にも耐えた。そしてロケット噴射が終わり、無重力の世界が訪れた。安全ベルトを外してもらい、窓から地球を眺めた。やがて低位ステーションが見えてきた。その姿は、金属の梁を円盤状に組み合わせた格子構造で、表面のあちこちに球体が管で連結された「混乱」といえるものだった。ドッキングのあとでロイは操縦士に連れられて、ドイル指令のもとに引き渡された。ドイル指令は、プロボクサーのように頑丈な上半身を持っていたが、腕を使って椅子から立ち上がった彼には、両脚がなかった。だが、無重力のもとでは脚の有無は行動に関係ないのだ。ここには約100人がいて、うち10人は練習生である。練習生はロイより少し年上で、そのうちの最年長であるティムから、いろいろな指導を受けた。
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