2つのスイッチの類似性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 19:06 UTC 版)
「全日空140便急降下事故」の記事における「2つのスイッチの類似性」の解説
調査から、急降下に至ったのは副操縦士がドアロックセレクターとラダートリムのスイッチを取り違えたことが原因と判明した。この2つのスイッチは同じパネル上に存在していた。ラダートリムスイッチはパネルのほぼ中央にあり、そこから20cmほど左下にドアロックセレクターが配置されていた。2つのスイッチは形状や大きさなどは異なるが、操作方法や回転する角度などに類似性があった。 一方で、副操縦士が事故の4ヶ月前まで乗務していたB737-500ではこの2つのスイッチの配置は異なっていた。ボーイングはB737-700の開発時に、「B737-500は将来的に退役機種になること」と「パイロットが同時期に両方の機種に乗務しないこと」を前提としてスイッチの配置検討を行った。その結果、パネルの空きスペースの制約や、パイロットの体格差を考え、ラダートリムスイッチを可能な限り前方に配置するということとなった。B737-700で副操縦士が飛行中にドアロックセレクターを操作するのは事故時が初めてのことであった。そのため、副操縦士はB737-500でドアロックセレクターが配置されていた位置とほぼ同じ場所にあったラダートリムスイッチを誤って操作してしまった。
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