黙示録の女
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黙示録の女(もくしろくのおんな、Woman of the Apocalypse、ギリシア語: γυνὴ περιβεβλημένη τὸν ἥλιον、ラテン語: Mulier amicta sole)は、ヨハネの黙示録の第12章(西暦95年頃作成)で言及されている、伝統的に聖母マリアであると信じられている人物。
女は、産まれるとすぐに子供を貪り食うつもりで待機している悪魔・サタンである竜に脅かされている男の子を出産する[1]。子供が天国に連れられる時、女は鷲の翼を使って1260日間「神の用意された場所」である荒野へと逃げる。これは、天使が竜を駆逐する「天の戦い」に繋がる。竜は口から大水を出して女を攻撃するが、女の味方をした地によって水は飲みこまれる[2]。不満な竜は、キリストの義人である「彼女の子孫の残り」に対して戦争を始める。黙示録の女は、聖母マリアとして広く認識されている。この解釈は、中世および現代のカトリック教会だけでなく、古代教会の一部の注釈者によってなされている。
カルヴァン主義や福音主義を含むプロテスタント教会では、黙示録の女は教会またはイスラエルと見なされることがある[3]。
脚注
- ^ Revelation 12:4
- ^ Revelation 12:15
- ^ “Who Are the Woman, Child and Dragon in Revelation 12?”. 2023年2月12日閲覧。
黙示録の女
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黙示録12章6~8節に記述されている「女」は天に出現し子を抱いて竜から逃れる。その「頭に12の星からなる冠を被り、太陽を着て、足の下に月を踏み」とある。後の箇所で「空で龍から逃げ出した」に基づき羽根が生えて描かれることもある。
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