黒野検車区とは? わかりやすく解説

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黒野検車区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 02:47 UTC 版)

黒野検車区
駅に隣接する検車区
基本情報
所在地 岐阜県揖斐郡大野町黒野
鉄道事業者 名古屋鉄道
帰属組織 岐阜工場
最寄駅 黒野駅(構内)
車両基地概要
敷地面積 1,435 m2
構内線路延長 257 m
検査線本数 1本
備考 データは1996年7月現在[1]
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黒野検車区(くろのけんしゃく)は、かつて岐阜県揖斐郡大野町黒野に存在した、名古屋鉄道車両基地である。黒野車庫とも称されていた。

揖斐線黒野駅の構内に存在した。

2005年(平成17年)4月1日、揖斐線の廃止により閉鎖された。

概要

名古屋鉄道の岐阜地区の600V線区のうち、鉄道線(揖斐線谷汲線)の車両(750形510形770形780形など)の日常点検、車庫として利用されていた。電車以外にも貨車(ト14・ト15)[注釈 1]が常駐しており、バラストの運搬などに使用されていた。

屋根付の車庫(木造)も存在したが、車検や改造の設備は無かった。そのため車検や改造は岐阜検車区で行われていた[注釈 2]

2001年(平成13年)10月1日に谷汲線の全線(黒野駅 - 谷汲駅)と揖斐線の一部(黒野駅 - 本揖斐駅)が廃止された後も、揖斐線の車両基地として運用されていたが、揖斐線の残部(忠節駅 - 黒野駅)の廃止により閉鎖された。

黒野検車区 配線略図
凡例
出典:[2]

沿革

脚注

注釈

  1. ^ 1912年製の10t積の名鉄ト1形貨車無蓋車)。ト15は三重県いなべ市貨物鉄道博物館に展示されている。
  2. ^ 岐阜検車区に入るには、忠節駅から岐阜市内線美濃町線を経由して田神線の軌道線を通らなければならなかった。軌道線・鉄道線を直通できる車両(510形・770形・780形)は問題ないが、750形は軌道線に入る際には路面電車と同じ型の簡易排障器を取り付けていた。さらに車両幅が異なるため、深夜に回送されていた。片運転台の700形や制御車ク2320形などは路面電車車両(主に570形)に牽引されていた。
  3. ^ この時点では岐阜市内線と接続していなかったため、改造などもここで行っていたという。車検が岐阜検車区で行われるようになったのは、1967年に岐阜検車区が岐阜市長住町から岐阜市市ノ坪町に移転してからである。

出典

  1. ^ 宇佐美晃「車両保守体制と車両基地の概要」『鉄道ピクトリアル』第624巻、電気車研究会、1996年7月、46頁。 
  2. ^ 宮脇俊三原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』小学館、1993年、ISBN 978-4093954112

関連項目




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