鹿撃ち帽とは? わかりやすく解説

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鹿撃ち帽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 07:34 UTC 版)

鹿撃ち帽。

鹿撃ち帽(しかうちぼう、: deerstalker hat)とは、英国での狩猟の際に被られる男性用帽子の一種。

1860年代から登場し始めた狩猟帽の一種で、イングランドでの鹿撃ち英語版 の際にディアストーカー(鹿を追いたてる勢子)が被ったもの。

一見縁がないためキャップに見えるが、前後のブリム(庇)はひとつながりのものと見なされているため、分類上はハットである。

概要

狩猟用の帽子として、ツイードなどの目の細かい頑丈な毛織物で仕立てられる。

クラウン(山)は低く12 - 13センチメートル程度、前後に6センチメートル前後のブリム(庇)があり、左右にイヤーフラップ(耳当て)が付くという独特の形をしている。

耳当ては普段、頭頂部でリボンで留められている。

後ろに庇がある独特のデザインは、木の枝などで首を傷つけるのを予防するためのもの。

アーサー・コナン・ドイル推理小説に登場するシャーロック・ホームズが被っていたことから、名探偵のアイコンとしても知られている。

別名

アーサー・コナン・ドイル推理小説の登場人物シャーロック・ホームズの名をとってシャーロックハットと呼ばれることがある。

作中ではホームズが鹿撃ち帽をかぶっていたと明記されたことはなく、鹿撃ち帽をかぶるホームズは1891年の「ボスコム渓谷の惨劇」でシドニー・パジェットが描いた挿絵によるイメージと考えられている。1892年の「白銀号事件」で本文中に列車に乗って郊外に調査に出かけるホームズが被る「ear-flapped travelling cap(耳当て付き旅行帽)」という回りくどい表現が登場するが、挿絵ではやはり鹿撃ち帽として描かれている。

本来は狩猟用の帽子であるため、ビクトリア朝時代において都市で被ることはほとんどない。

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