鶴岡淑子
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鶴岡 淑子(つるおか よしこ)は日本の元女優。本名は山本典子。作家・三島由紀夫が製作、監督、演出した自身の原作を基にした映画『憂国』で、主人公・武山信二中尉の貞淑な新妻・麗子を演じたことで知られる。
映画撮影のため、麗子役の女優を探していた三島由紀夫と、藤井浩明の紹介により1965年(昭和40年)2月18日、ホテルニュージャパンで面会。相手役に抜擢された。三島は、「彼女のナイーヴな外見や態度に、求めてゐたものが得られたと感じた」とその印象を語っている。芸名は鶴岡八幡宮より採られた。三島曰く、鶴岡八幡宮の古風で典雅なイメージを含め、淑子という名で彼女の性格を象徴して、日本女性の美しさを強調したかったからだという[1][2]。
三島と面会当時、彼女は三島のことは全く知らなかった。三島の職業がわからず、「あなた、もと大映にいたの?」と訊ねたという。帰宅した際、母親には、「今日はヤクザみたいな人と会ったわ。でもなんだか偉い人らしかったわ」と言ったという[1][2]。
脚注
参考文献
- 『決定版 三島由紀夫全集第42巻・年譜・書誌』(新潮社、2005年)
- 『決定版 三島由紀夫全集第34巻・評論9』(新潮社、2003年) - 「製作意図及び経過」(『憂国 映画版』)
関連項目
鶴岡淑子
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女優。三島が映画『憂国』で相手役のために選んだ無名女優。「鶴岡淑子」という芸名は三島が付けた。撮影中に切腹シーンを見て、情緒不安定なところが見受けられたという。映画出演直後はファッション雑誌のモデルをしていたが、異性関係のトラブルでメンタル面に不調をきたして入退院を繰り返し、8年後はピンクキャバレーのホステスをし、ストリップで踊っていたとされる。
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