鶴岡淑子とは? わかりやすく解説

鶴岡淑子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/28 01:43 UTC 版)

鶴岡 淑子(つるおか よしこ)は日本の元女優。本名は山本典子。作家・三島由紀夫が製作、監督、演出した自身の原作を基にした映画『憂国』で、主人公・武山信二中尉の貞淑な新妻・麗子を演じたことで知られる。

映画撮影のため、麗子役の女優を探していた三島由紀夫と、藤井浩明の紹介により1965年(昭和40年)2月18日、ホテルニュージャパンで面会。相手役に抜擢された。三島は、「彼女のナイーヴな外見や態度に、求めてゐたものが得られたと感じた」とその印象を語っている。芸名は鶴岡八幡宮より採られた。三島曰く、鶴岡八幡宮の古風で典雅なイメージを含め、淑子という名で彼女の性格を象徴して、日本女性の美しさを強調したかったからだという[1][2]

三島と面会当時、彼女は三島のことは全く知らなかった。三島の職業がわからず、「あなた、もと大映にいたの?」と訊ねたという。帰宅した際、母親には、「今日はヤクザみたいな人と会ったわ。でもなんだか偉い人らしかったわ」と言ったという[1][2]

脚注

  1. ^ a b 三島由紀夫「製作意図及び経過」(『憂国 映画版』)(新潮社、1966年)
  2. ^ a b 『決定版 三島由紀夫全集第34巻・評論9』(新潮社、2003年)に収む。

参考文献

  • 『決定版 三島由紀夫全集第42巻・年譜・書誌』(新潮社、2005年)
  • 『決定版 三島由紀夫全集第34巻・評論9』(新潮社、2003年) - 「製作意図及び経過」(『憂国 映画版』)

関連項目


鶴岡淑子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:28 UTC 版)

三島由紀夫」の記事における「鶴岡淑子」の解説

女優三島映画憂国』で相手役のために選んだ無名女優。「鶴岡淑子」という芸名三島付けた撮影中に切腹シーン見て情緒不安定なところが見受けられたという。映画出演直後ファッション雑誌モデルをしていたが、異性関係トラブルメンタル面不調きたして入退院を繰り返し8年後はピンクキャバレーホステスをし、ストリップ踊っていたとされる

※この「鶴岡淑子」の解説は、「三島由紀夫」の解説の一部です。
「鶴岡淑子」を含む「三島由紀夫」の記事については、「三島由紀夫」の概要を参照ください。

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