トリメチルアミン尿症とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 病気・健康 > 病気・けが > 病気 > 遺伝子疾患 > トリメチルアミン尿症の意味・解説 

トリメチルアミン尿症

(魚臭症候群 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/23 09:21 UTC 版)

トリメチルアミン尿症(トリメチルアミンにょうしょう、英語名:Trimethylaminuria)は、摂取した食物を体内で消化分解した際に発生したトリメチルアミンが分解されず、尿、呼気の中に排出されてしまう疾患。トリメチルアミンは腐敗したの臭いがするため、魚臭症魚臭症候群とも呼ばれる。

症状

体、汗、尿から激臭を発する。 原因は大きく二つに分かれ、トリメチルアミンを分解する酵素であるフラビン含有モノオキシゲナーゼ(FMO)が遺伝子情報として先天的に欠如または低活性である場合と、肝機能障害や肝機能低下による後天的な場合があるとされる。前者は患者の子孫にも低確率ではあるが発症するリスクが存在する[1]。体臭は魚のような生臭い臭い、便臭、生ゴミの臭い、下水道の臭いなど様々である [1]

弊害

問題は二点あり、一つは外部への激臭による被害である。患者には強い体臭以外は健康面での問題が発生することはないが、体臭が原因で患者が仕事を続けられなくなったり、日常生活に支障をきたすことが問題となっている[2]

治療

抜本的な治療法はなく、トリメチルアミン尿症患者はトリメチルアミン前駆物質であるコリンレシチン等の含有量の多い食品(海産魚介類、卵黄、乳製品、豆類、肉類など)の摂取を控えるように努力する事になる。

脚注

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トリメチルアミン尿症」の関連用語

トリメチルアミン尿症のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トリメチルアミン尿症のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトリメチルアミン尿症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS