高度補償(高地補正)
高度が高くなると気圧低下、空気密度が減少し、車両が正常に機能しなくなることがある。このために高度(気圧)の変化を感知し制御、仕様の特性を補正するものをいう。とくにエンジンについては空気密度の減少に伴う充填量の低下による出力ダウン、回転低下、空燃比の過濃化によるエンスト、ドライバビリティ悪化、黒煙発生などがある。従来は気化器のジェットサイズ変更、アイドル再調整などが行われたが、近年、電子コントロールシステムではアイドル回転、空燃比、点火タイミングコントロール、さらに過給圧などが自動補正されるものが多い。出力低下については最終減速比の変更、AT車の変速パターンの見直しなどの仕向け地適合化が行われる。
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