養老令の官田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 17:15 UTC 版)
『養老令』制において、畿内4国に設置された天皇供御(くご)の食料田が官田として規定された。大化以前の屯田(みた)・御宅(みやけ)に由来し、『大宝令』では屯田といい、『延喜式』では三宅田という。 大和・摂津・河内・山背国に設置された、宮内省が管理する総計100町の水田で、宮内省所管諸司の伴部、使部等が田司(大宝令は屯司)として派遣されて経営にあたり、班田農民の雑徭によって耕作された。 官田には2町に1頭の割合で牛が配され、耕作に使用された。この牛は富裕戸によって1頭ずつ飼養された。『延喜式』では和泉国を含めて86町あり、宮内省営田と各国営田があるが、経営の責任者は共に国司に委された。
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