顎関節の構造と運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/08/13 17:48 UTC 版)
顎関節は下顎骨と側頭骨の関節である(fig. 2において下顎骨は水色、側頭骨はオレンジ色でそれぞれ示される)。下顎骨の後上方は二股になっており、後方の突起の先端(下顎頭)が側頭骨の凹み(下顎窩)にはまり込んでいる。また下顎窩前方には盛り上がりがあり、これを関節結節と呼ぶ。 顎関節の開口運動には受動的開口と能動的開口の2種類がある。 受動的開口 ぼんやりと口を開けた状態。下顎頭は回転運動のみ行う。 能動的開口 意識して口を大きく開けた状態。下顎頭は回転運動とともに前方へ滑り運動を行い、関節結節の下まで移動する。すなわち顎関節は正常な開口運動でも不全脱臼を起こした状態になる。
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