隠れたカリキュラムとは? わかりやすく解説

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隠れたカリキュラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 06:17 UTC 版)

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隠れたカリキュラムとは、学校のフォーマルなカリキュラムの中にはない、知識、行動の様式や性向、意識やメンタリティが、意図しないままに教師や仲間の生徒たちから、教えられていくといったものをいう。

「隠れたカリキュラム」という表現自体は、教育学者のフィリップ・W・ジャクソン (Philip W. Jackson、"Life In Classrooms", 1968年)が、初めて自分の造語として使ったという。そのすぐ後、MITのベンソン・シュナイダーが、"The Hidden Curriculum"(隠れたカリキュラム)というタイトルの著書を刊行し、問題を抱えた生徒、学生やエリート志向の強い生徒、学生の実例を分析し、この言葉を広く広めた。

教育困難校における負け犬意識の染み付いた生徒や有名進学校のエリート意識の固まりのような生徒から、ある特定の学校の校風に染まった生徒など、学校という制度を通しての社会化の特殊なものをいう場合に、社会学教育社会学の分野でよく用いられる用語である。「潜在的カリキュラム」という表現もされる。

また、男の子女の子といったジェンダーないしによる社会的な役割演技や役割意識も、多くこうした学校の隠れたカリキュラムの中で培われることが多いといわれる。たとえば、教師の質問に対して、女の子が手を挙げてもなかなか答えさせてもらえない、男の子が優先される。生徒会の委員会、クラブの部長は男の子、副委員長はいつも女の子といったようなそれである[1]

脚注

  1. ^ たとえば、マイラ・サドカー、デイヴィッド・サドカー『「女の子」は学校でつくられる』 時事通信社, 1996年

関連項目


隠れたカリキュラム(Hidden Curriculum)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 23:00 UTC 版)

人権教育」の記事における「隠れたカリキュラム(Hidden Curriculum)」の解説

教育する側が意図する、しないに関わらず学校生活を営む中で、児童生徒自らが学びとってい全ての事柄を指す用語。学校学級の「隠れたカリキュラム」は、それらの場の在り方雰囲気などにより構成される。もとは教育社会学の用語。

※この「隠れたカリキュラム(Hidden Curriculum)」の解説は、「人権教育」の解説の一部です。
「隠れたカリキュラム(Hidden Curriculum)」を含む「人権教育」の記事については、「人権教育」の概要を参照ください。

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