隆崇院 (恵那市)とは? わかりやすく解説

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隆崇院 (恵那市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 07:26 UTC 版)

隆崇院
所在地 岐阜県恵那市岩村町1450
位置 北緯35度22分11.0秒 東経137度26分17.1秒 / 北緯35.369722度 東経137.438083度 / 35.369722; 137.438083座標: 北緯35度22分11.0秒 東経137度26分17.1秒 / 北緯35.369722度 東経137.438083度 / 35.369722; 137.438083
山号 晴雲山
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 正保3年(1646年
開山 轉入
開基 松平乗寿
法人番号 1200005009494
隆崇院
隆崇院 (岐阜県)
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隆崇院(りゅうそういん)は、岐阜県恵那市岩村町1450にある浄土宗の寺院。恵那市指定史跡の石室千体仏は隆崇院が管理している。

歴史

隆崇院は、岩村藩初代藩主の松平家乗の娘で、知久直政に嫁いで寛永9年(1632年)に没した「隆崇院殿晴雲貞受大姉」から名付けられた。

慶長6年(1601年)、松平家乗は上野国那波藩から岩村藩に転封となると、岩村城近くの山麓に久翁山 龍巌寺を建立した。

慶長19年(1614年)に家乗が没すると、龍巌寺内の墓地に埋葬された。寛永15年(1638年)、2代藩主の松平乗寿浜松藩へ転封となると龍巌寺は廃されて、その旧閣に、次に岩村藩主となった丹羽氏信が菩提寺の大椿山 妙仙寺を移した。

家乗の墓守として龍厳寺の塔頭に住んでいた僧が、引き続き庵を建てて住んでいたが、正保3年(1646年)に浜松藩からさらに館林藩に転封となった松平乗寿が、父の家乗の三十三回忌の法要を営むにあたり、落合村の万福寺から轉入を迎え、この庵を改めて晴雲山 隆崇院として開山した。寺は妙仙寺の西隣にあった。

その規模について、元禄16年(1703年)の岩村差出帳には、

佛殿 五間十間 庫裡 四間九間 鐘撞鐘堂 九尺四面

とあり、その後も拡張され、安政7年(1860年)の頃には惣門があり、高塀が、二十四も続いていたという。

しかし慶応年間に寺域を取り払い、本堂を大通寺 観音堂へ移転した。

大通寺観音

大通寺が、いつ頃に創建された寺なのかは文献では分からないが、巌邑府誌には、大永四年[1]大通寺五世天蓋記というものがあり、 これによって推察するに文明年間(1469~1487年)の頃と推察される。

後世になって、岩村の一色の田圃から仏首が発見されたので、これを基にして胴体が作成され、江戸時代に大通寺 観音堂が建てられた。

この観音像は確かに頭部だけは古いものである。隆祟院が移転してから、本尊の左傍に安置されている。

山門

現在の隆崇院の山門は、大給松平家乗政流)の菩提寺で版籍奉還後に廃寺となった、松石山 乗政寺の遺構である。

絵天井

観音堂の外陣の絵天井は、狩野派によって描かれたものである。

指定文化財・天然記念物

恵那市指定文化財

  • (絵画) 山越三尊画像軸 慶安元年(1648年)以前
  • (彫刻) 大通寺聖観音像 中世(頭部)
  • (彫刻) 乗政寺阿弥陀三尊像 天和2年(1682年)

その他寺宝

弁財天社

境内には、岩村城の二の丸にあった弁財天社が移築されている。

管理文化財

石室千体仏

参考文献

  • 『岩村町史』 「十八 江戸時代の宗教 3 寺院 隆崇院」 p317~p318 岩村町史刊行委員会 岐阜県岩村町役場 1961年
  • 『岩村町史』 「三一 岩村伝説と史蹟 大通寺観音」 p524~p525 岩村町史刊行委員会 岐阜県岩村町役場 1961年
  • 『恵那郡史』 「第八篇 現代 第四十一章 人文の発展(一) 【各宗寺院】」 p612~p619 恵那郡教育会 1926年
  • 『女城主の里 いわむら』 岩村町企画商工観光課 p49 1993年

脚注




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