間接互恵性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/22 15:26 UTC 版)
トリヴァースによって提案された互恵主義は長期的なつきあいがある二個体間で行われる物であった。しかし人間の場合は直接関係のない相手にも協力的な行動を示す。数理生物学者マーティン・ノヴァクと数学者カール・シグムンドが、間接互恵性により利他行動が進化しうることをコンピュータシミュレーションで示唆した。 間接互恵性とは社会的な評判を通して間接的に行われる互恵関係である。自分が直接利害関係にない相手であっても親切に振る舞えば、気前の良い利他主義者であるという評判が高まり、他の構成員が利他的行動を示してくれやすくなるかも知れない。このような評判システムのもとで、見ず知らずの相手への利他的行動は進化したのだと考えられる。
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