長縄光男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 23:01 UTC 版)
人物情報 | |
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生誕 | 1941年12月??日![]() |
出身校 | 一橋大学 |
学問 | |
研究分野 | 文学(ロシア文学) |
研究機関 | 横浜国立大学 |
長縄 光男(ながなわ みつお、1941年12月 - )は、日本のロシア文学者、横浜国立大学名誉教授[1]。ロシア思想史、日露関係史、日本における正教史を主な研究対象としている。モスクワ大学客員教授、ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授等を務めた。
経歴
- 出生から修学期
1941年生まれ。一橋大学社会学部で学び、1965年に卒業。一橋大学大学院社会学研究科に進み、金子幸彦門下として学んだ[2]。1970年、博士課程を修了[3]。
- ロシア文学研究者として
修了後は、横浜国立大学人間学部教授となり、2006年に定年退官。その後は上智大学ロシア語学科や法政大学で非常勤講師としてロシア史の教鞭をとった。2007年、モスクワ大学客員教授。2010年度ドストエフスキー記念オムスク大学日本文化講座派遣教授[4]。
研究内容・業績
専門はロシア思想史、ロシア文化。日露関係史についても考察があり、特に著書『ニコライ堂遺聞』では、日本正教会史について亜使徒ニコライが働いた明治時代のみならず、あまり触れられる事がこれまで無かったセルギイ・チホミーロフ府主教時代についても取り上げ、研究領域を拡大した。
受賞・栄典
著作
- 著書
- 『ニコライ堂遺聞』成文社 2007[5]
- 『ニコライ堂の人びと:日本近代史のなかのロシア正教会』現代企画室 1989[6]
- 『ニコライ堂小史:ロシア正教受容160年をたどる』群像社、増補新版「ユーラシア文庫」2021。新書版、旧版は「ユーラシア・ブックレット」2011
- 『評伝 ゲルツェン』成文社 2012[7]
- 『ゲルツェンと1848年革命の人びと』平凡社新書 2015[8]
- 共編著
- 『異郷に生きる:来日ロシア人の足跡』沢田和彦共著、成文社 2001[9]
- 『異郷に生きるⅡ:来日ロシア人の足跡』中村喜和・長与進共著、成文社 2003[10]
- 『異郷に生きるⅢ:遥かなり、わが故郷』中村喜和・安井亮平・長与進共著、成文社 2005
- 『異郷に生きるⅣ:来日ロシア人の足跡』中村喜和、ポダルコ・ピョートル共著、成文社 2008[11]
- 『異郷に生きるⅤ:来日ロシア人の足跡』中村喜和、ポダルコ・ピョートル共著、成文社 2010
- 『異郷に生きるⅥ:来日ロシア人の足跡』中村喜和・沢田和彦、ポダルコ・ピョートル共著、成文社 2016
- 訳書
- 『文化のエコロジー:ロシア文化論ノート』ドミトリー・リハチョフ著、群像社 1988[12]
- 『向こう岸から』アレクサンドル・ゲルツェン著、平凡社ライブラリー 2013
- 『ロシアの革命思想:その歴史的展開』ゲルツェン著、岩波文庫 2024
- 共訳書
- 『宣教師ニコライの全日記』全9巻、中村健之介・清水俊行・安村仁志ほか共訳、教文館 2007[13]
- 『過去と思索』ゲルツェン著 - 金子幸彦訳を改訂完訳
- 『道標 ロシア革命批判論文集 1』セルゲイ・ブルガーコフ著、御子柴道夫と共訳、現代企画室 1991[15]
- 『深き淵より ロシア革命批判論文集 2』ニコライ・ベルジャーエフほか著、御子柴道夫と共監訳、現代企画室 1992[16]
外部リンク
脚注
- ^ 横浜国立大学トピックス
- ^ 「昭和45年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ 『ニコライ堂遺聞』成文社 2007年 ISBN 9784915730573
- ^ 「長縄名誉教授オムスク大へ!」2011/02/25日露演劇会議事務局
- ^ ISBN 9784915730573
- ^ ISBN 9784773889048
- ^ ISBN 9784915730887
- ^ ISBN 9784582857924
- ^ ISBN 9784915730290
- ^ ISBN 9784915730382
- ^ ISBN 9784915730696
- ^ ISBN 9784905821557
- ^ ISBN 9784764235014
- ^ ISBN 9784480836366、ISBN 9784480836373、ISBN 9784480836380
- ^ ISBN 9784773891058
- ^ ISBN 9784773892017
関連項目
固有名詞の分類
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