鈴木康夫 (栄養学者)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鈴木康夫 (栄養学者)の意味・解説 

鈴木康夫 (栄養学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/18 13:58 UTC 版)

すずき やすお
鈴木 康夫
居住 日本
研究分野 食物学
研究機関 ニッピ
ニッピゼラチン工業
日本学術振興会
名古屋経済大学
兵庫大学
出身校 静岡県立大学
食品栄養科学部卒業
静岡県立大学大学院
生活健康科学研究科
修士課程修了
静岡県立大学大学院
生活健康科学研究科
博士課程修了
主な業績 茶カテキンの癌抑制作用に関する研究
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

鈴木 康夫(すずき やすお)は、日本食物学者栄養学)、管理栄養士学位博士(食品栄養科学)静岡県立大学・2002年)。兵庫大学健康科学部教授

株式会社ニッピバイオマトリックス研究所、ニッピゼラチン工業株式会社研究開発部研究開発課での勤務を経て、日本学術振興会特別研究員名古屋経済大学短期大学部生活文化学科講師、名古屋経済大学人間生活科学部教授などを歴任した。

概要

栄養学を専攻する食物学者である。悪性新生物に対する茶成分の作用と機構についての研究や[1]、ポリフェノールが肝疾患に与える影響についての研究で知られている[1]ニッピニッピゼラチン工業での勤務ののち[1]日本学術振興会特別研究員を経て[2]名古屋経済大学[1][2]兵庫大学で教鞭を執った[2]

来歴

生い立ち

1987年(昭和62年)4月、静岡県立大学に進学し食品栄養科学部栄養学科にて学んだ[2]。静岡県立大学は静岡県により設置・運営される静岡薬科大学静岡女子大学静岡女子短期大学を統合して同年に発足したばかりの大学であり[† 1]、食品栄養科学部は日本の大学としては史上初めて開設された学部であった。1991年(平成3年)3月、静岡県立大学を卒業し[2]学士称号を取得した[† 2]。同年4月、静岡県立大学の大学院に進学し[2]生活健康科学研究科食品栄養科学専攻にて学んだ[2][† 3]。1993年(平成5年)3月、修士課程を修了し[2]修士(食品栄養科学)学位を取得した。

研究者として

1993年(平成5年)、ニッピに入社し[2]、バイオマトリックス研究所に配属された[1][2]。なお、バイオマトリックス研究所は、従前のニッピ研究所を改組して1993年(平成5年)に設置されたばかりの部署である[3]。その後、ニッピゼラチン工業に転じ[1]、研究開発部の研究開発課に配属された[1][† 4]

1999年(平成11年)4月より母校である静岡県立大学の大学院に進学し[2]、再び生活健康科学研究科の食品栄養科学専攻にて学んだ[1][2]。在学時に「エピガロカテキンガレートと動物細胞外マトリックス成分の相互作用に関する研究」[4]と題した博士論文を執筆した。2002年(平成14年)には博士課程を修了し[1][2]博士(食品栄養科学)の学位を取得した[4][5]。なお、その間に文部省の所管する特殊法人である日本学術振興会により[† 5]、2000年(平成12年)に特別研究員に選任された[1][2]

市邨学園が設置・運営する名古屋経済大学に採用され[1][2]、2002年(平成14年)に短期大学部の生活文化学科にて講師に就任した[1][2][† 6]。なお、名古屋経済大学短期大学部は、市邨学園短期大学を改称して同年に発足したばかりの短期大学である。生活文化学科には2004年まで勤めた[2]

2005年(平成17年)、名古屋経済大学の人間生活科学部に異動し[1][2]、そちらの講師となった[1][2]。人間生活科学部においては、主として管理栄養学科の講義を担当した[1][2]。2007年(平成19年)より大学院の人間生活科学研究科の講師も兼務した[1]。2009年(平成21年)3月まで講師を務め[2]、同年4月には人間生活科学部の准教授に昇任した[2]。人間生活科学部においては、引き続き管理栄養学科の講義を担当した[2]。2015年(平成27年)3月まで准教授を務め[2]、同年4月に人間生活科学部の教授に昇任した[2]。人間生活科学部においては、引き続き管理栄養学科の講義を担当した[2]。2017年(平成29年)3月に名古屋経済大学の教授を退任した[2]

睦学園が設置・運営する兵庫大学に転じ[2]、2017年(平成29年)4月に健康科学部の教授に就任した[2]。健康科学部においては、主として栄養マネジメント学科の講義を担当した[2]

研究

専門は食物学であり、特に栄養学の分野についての研究に取り組んでいる。具体的には、茶の成分が悪性新生物に対して与える影響について研究していた[1]。また、食品に含まれるポリフェノールが肝臓の疾患に与える影響についても研究しており[1]、その疾患抑制作用や関連遺伝子に与える影響について取り上げて調査していた[1]。そのほか、食品の機能性についても研究していた[1]

学術団体としては、日本栄養改善学会、日本食育学会、日本生化学会などに所属していた[6]。日本栄養改善学会においては、2014年(平成26年)11月より評議員を務めていた[6]。また、愛知県の江南保健所管内においては2013年(平成25年)6月から2015年(平成27年)6月まで栄養士会の会長を務めていた[6]

人物

大学生の頃より始めたバドミントンを趣味としている[7]

略歴

著作

共著

  • 佐塚正樹編著、三好規之ほか著『食べ物と健康の基礎実習――食と健康について学ぶ学生の基礎力向上のために』理工図書、2010年。ISBN 978-4-8446-0756-4
  • 斎藤征夫ほか著『生活習慣病と健康管理』診断と治療社、2014年。 ISBN 978-4-7878-2117-1

脚注

註釈

  1. ^ 静岡県立大学は、2007年に静岡県から静岡県公立大学法人に移管された。
  2. ^ 学士称号は、1991年7月1日以降の学士の学位に相当する。
  3. ^ 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科は、薬学研究科と統合・再編され、2012年に薬学研究院食品栄養環境科学研究院薬食生命科学総合学府が設置された。
  4. ^ ニッピゼラチン工業株式会社は2000年に解散し[3]、事業は株式会社ニッピに継承された[3]
  5. ^ 日本学術振興会は、2003年に独立行政法人日本学術振興会に改組された。
  6. ^ 名古屋経済大学短期大学部生活文化学科は、商経科、英語科と統合され、2005年にキャリアデザイン学科が設置された。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『名古屋経済大学大学院』2017年版、14頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an 「鈴木康夫」『鈴木 康夫 (Suzuki Yasuo) - マイポータル - researchmap科学技術振興機構、2023年11月6日。
  3. ^ a b c 「沿革」『沿革 | 株式会社ニッピニッピ
  4. ^ a b 「書誌事項」『CiNii 博士論文 - エピガロカテキンガレートと動物細胞外マトリックス成分の相互作用に関する研究国立情報学研究所
  5. ^ 学位授与番号甲第121号。
  6. ^ a b c d 「健康科学部栄養マネジメント学科」『鈴木 康夫|教員紹介|兵庫大学・兵庫大学短期大学部兵庫大学
  7. ^ 鈴木康夫「バドミントンでストレス解消!」『名経大通信』43巻、名古屋経済大学短期大学部、2013年1月21日、8頁。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  鈴木康夫 (栄養学者)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鈴木康夫 (栄養学者)」の関連用語

鈴木康夫 (栄養学者)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鈴木康夫 (栄養学者)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鈴木康夫 (栄養学者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS