重石華(Tungstite)

山梨県東山梨郡牧丘町乙女鉱山
WO3.H2O 標本の幅約5cm
水晶の産地として有名な山梨県の乙女鉱山産の鉱物です。
重石はタングステンの意味で、この鉱物もタングステン(W)を含んでいます。
重石華
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/26 06:00 UTC 版)
重石華 tungstite | |
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Tungstite on ferberite
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分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | WO3・H2O |
結晶系 | 斜方晶系 |
モース硬度 | 2.5 |
比重 | 5.57 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
重石華(じゅうせきか、tungstite)は、化学式が WO3・H2O で表される水和酸化タングステン鉱物である。酸化タングステン鉱とも呼ばれる。
タングステンを含む灰重石などタングステン酸塩鉱物の風化によって形成する二次鉱物である。結晶構造は斜方晶系で、外見は黄色から黄緑色である。モース硬度は2.5、比重は5.57。
産出
タングステン鉱床の地表面付近に産し、粉状または土状をなし、灰重石などの鉱物の表面を覆う場合もある[1]。
1868年にTrumbull, Connecticutの近くで初めて産出が報告された。
関連項目
- 鉱物 - 酸化鉱物
- 鉱物の一覧
- 酸化タングステン(IV)
- 酸化タングステン(VI)
- メイマカイト(WO3・2H2O)
- 加水重石華(H2WO4)
参考文献
- 松原聰・宮脇律郎 『日本産鉱物型録』 東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年。ISBN 978-4-486-03157-4。
- ^ 木下亀城 『原色鉱石図鑑』 保育社、1957年
外部リンク
- Mindat with location data (英語)
- Webmineral (英語)
- Handbook of mineralogy (PDF) (英語)
重石華と同じ種類の言葉
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