酸化剤の種類による測定方法の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 01:50 UTC 版)
「化学的酸素要求量」の記事における「酸化剤の種類による測定方法の種類」の解説
CODCr(二クロム酸カリウムによる酸素要求量) 欧米で広く用いられる方法で、最も酸化力が強いためほぼ全量の有機物が分解される。 CODMn(酸性高温過マンガン酸法、100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素要求量) 日本における法定試験方法であるため、国内で最も広く用いられる。この方法は、検査水を混合した5 mmol/L過マンガン酸カリウム溶液を沸騰水で30分間熱したときに酸化された過マンガン酸カリウムの量を測定することで、消費された酸素の量を算出する。塩化物イオンによる影響を防ぐため、硝酸銀 (AgNO3) を用いる。有害物質のクロムを使用しない、測定操作が短時間などのメリットはあるが、酸化力が弱くCODCrよりも低い数値となることが多い。 CODOH(アルカリ性過マンガン酸カリウムによる酸素要求量) 塩化物イオンが多い海水などに用いられる方法。 COD-アルカリ性(アルカリ性100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素要求量) 硝酸銀を使用する必要がなく、CODOHと比べて残留する過マンガン酸カリウムの滴定が簡素なため、海水の混入する恐れがある場所で日常的に試験を行う場合に用いられる。 COD-硫酸銀(硫酸銀を用いる100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素要求量) 塩化物イオンの影響を防ぐため、硝酸銀の代わりに硫酸銀 (Ag2SO4) を用いる方法。
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