遊戯療法の基盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 23:39 UTC 版)
現在では、1959年にアクスラインが提唱した8つの基本原理が遊戯療法の基盤として位置づけられている。 治療者はできるだけ早くよいラポート(親和感)ができるような、子供とのあたたかい親密な関係を発展させなければならない。 治療者は子供をあるがままに受け入れる。 治療者は、子供が自分の気持を完全に表現できるような自由感を味わえるように、その関係におおらかな気持をつくり出す。 治療者は子供の表現している気持を油断なく認知し、子供が自分の行動の洞察が得られるようなやり方で子供の気持を反射する。 治療者は、子供にそのようにする機会があたえられれば、自分で自分の問題を解決しうるその能力に深い尊敬の念をもっている。選択して、変化させる責任は子供の責任である。 治療者はいかなる方法でも、子供の行ないや会話を誘導しようとはしない。子供が先導するのである。治療者はそれに従うのである。 治療者は治療をやめようとしない。治療は緩慢な過程であって、治療者はその緩慢な過程であることを認識している。 治療者は、治療が現実の世界に根をおろし、子供にその関係における自分の責任を気づかせるのに必要なだけの制限を設ける。
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