造影剤腎症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:32 UTC 版)
ヨード造影剤は大部分が尿中排泄され、主に血管収縮による虚血と近位尿細管障害により腎毒性を引き起こす。特にイオン性のものは浸透圧性が高く、非イオン性より腎臓に負荷がかかりやすいとされている。 アナフィラキシーショックの呈する症状が激しいのに対し、こちらは個別の症例で予後に対する影響が緩やかであるために見過ごされて来た。2000年代になって大規模かつ長期の疫学調査により、特に重症患者において生命予後を数%とは言え有意に低下させることが示され、注目を集めるようになった。造影剤関連急性腎障害とも呼ばれる。
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