迷信のミーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
危険への本能的な脳の反応は、迷信というミームを作り出す。黒猫が目の前を横切ると悪いことが起きる、13日の金曜日は不吉である、しゃっくりを100回すると死ぬ、鏡を割ると不幸なことが起きる等のミームは、人々の「恐れ」の感情を利用して拡散していく。迷信のミームは感染した人の行動にも影響を及ぼす。 恐れに対応する「安い保険」のミームとして「霊柩車を見たら親指を隠さなくてはいけない」、「夜に口笛を吹いてはいけない」といった迷信も広まっている。つまり、危険を避けるためのちょっとした努力をしておこうという心理である。迷信のミームは、この「安い保険」に基づいているものが多い。人々のこうした心理を利用して、迷信のミームは心に入り込むことができる。 人によっては迷信を真実のように思い込み、迷信に基づいて行動する。しかしミーム学の観点からすれば、迷信が広まり生き残ってきたのは、それが適応度の高いミームだったからであり、真実だからではない。
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