超高強度レーザーの応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 05:26 UTC 版)
「高エネルギーレーザー科学」の記事における「超高強度レーザーの応用」の解説
集光強度が1018 W/cm2を超える頃から、電子の速度は光速にほぼ等しくなる。これにより相対論的な現象がおきる。すなわち、電子の質量がローレンツ因子分だけ増倍され重くなる。 m ′ = γ m {\displaystyle m^{\prime }=\gamma m} mは電子の静止質量で、γはローレンツファクターである。ローレンツファクターγは、次式で与えられる。 γ = 1 1 − v 2 c 2 {\displaystyle \gamma ={\frac {1}{\sqrt {1-{\frac {v^{2}}{c^{2}}}}}}} 1019 W/cm2になると、光圧は1 Gbar(1 barは100 kPa)を超える。このようなレーザーで生じた高速電子が物質中を移動する際、制動輻射によって硬X線を発生する。この硬X線は、γ線と呼んでも差し支えない。このようなレーザープラズマは、次世代LSI製造のためのリソグラフィーをはじめ、X線レーザーなど光源として研究・開発が進められている。
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