超兵器ガ壱号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 漫画 > 漫画作品 > 漫画作品 ち > 超兵器ガ壱号の意味・解説 

超兵器ガ壱號

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/30 21:30 UTC 版)

藤子不二雄 > 藤子・F・不二雄 > 著作 > SF短編 > 超兵器ガ壱號

超兵器ガ壱號」(ちょうへいきガいちごう)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の短編漫画。1980年に『漫画アクション』増刊号に掲載された。スウィフトの『ガリヴァー旅行記』を題に取り、『流血鬼』などでもみられた価値観の相対性が描かれている。

あらすじ

第二次世界大戦末期の昭和20年3月、日本軍は南海の無人島で巨大な宇宙人を捕獲した。軍はこのガ壱号と名付けた宇宙人を対米軍用の超兵器にしようと目論み、海堂少尉にガ壱号の使用する言語の解読を命じた。海堂はガ壱号の言語とポリネシア語との類似性に気づき、ガ壱号に日本語を教えることに成功する。

海堂と心を通わせたガ壱号は、大東亜共栄圏の理想に共感し、同年4月1日、日本兵として初陣。身体能力もさることながら、宇宙服短銃(射程20キロメートル相当の光線銃)を駆使し、米軍の沖縄上陸広島・長崎への原爆投下を阻止。遂には日本を逆転勝利へと導き大将へ昇進するとともに「帝国"最大の"軍人」と讃えられた。

感激したガ壱号は日本への帰化を希望するが、食料事情に加えて彼の力を脅威と感じた軍本部は、海堂にガ壱号の処分を命じ、騙して毒薬を飲ませようとする。しかしガ壱号はそれを知った上で納得し、毒薬を飲もうとする。するとガ壱号の仲間たちが宇宙から訪れる。ガ壱号より一回り大きい彼らは、ガ壱号を一番の「ちび」と呼んで無事を喜び連れ帰ろうとするが、人間たちから逆に「最大」と呼ばれていたガ壱号の表情は複雑だった。

登場人物

ガ壱号(ガ一号)
昭和20年3月、大隅諸島の南東にある無人島で、日本兵たちが出会った巨人。「ガリバ」を自称する。宇宙船の修理が完了した後も、何故か母星に帰りたがらない。
海堂敏明
日本の陸軍少尉。大学時代言語学を専攻していたことから、ガ壱号の言葉の解読役に抜擢された。

収録単行本

いずれも藤子・F・不二雄のSF短編を収録した短編集。


関連項目


超兵器ガ壱号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 09:55 UTC 版)

ガリヴァー旅行記」の記事における「超兵器ガ壱号」の解説

藤子不二雄による SF 漫画短編太平洋戦争末期南方の島に不時着した円盤乗っていた巨人が、日本軍拾われて「ガ壱号」と名付けられ皇軍一員として連合国軍相手大活躍する。本作の「小人国編」を日本置き換えたパロディ作品

※この「超兵器ガ壱号」の解説は、「ガリヴァー旅行記」の解説の一部です。
「超兵器ガ壱号」を含む「ガリヴァー旅行記」の記事については、「ガリヴァー旅行記」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「超兵器ガ壱号」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「超兵器ガ壱号」の関連用語

超兵器ガ壱号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



超兵器ガ壱号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの超兵器ガ壱號 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのガリヴァー旅行記 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS