賢者の石、または魔法の島とは? わかりやすく解説

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賢者の石、または魔法の島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 09:06 UTC 版)

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賢者の石、または魔法の島』(けんじゃのいし、またはまほうのしま、Der Stein der Weisen, oder Die Zauberinsel )は、1790年9月11日ウィーン郊外のヴィーデン劇場で初演されたジングシュピール(歌芝居)。『賢者の石、または魅惑の島』とも。

脚本エマヌエル・シカネーダー作曲はヨハン・バプティスト・ハンネベルク、ベネディクト・シャック、フランツ・クサーヴァー・ゲルル、シカネーダー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。原案はクリストフ・マルティン・ヴィーラントが編纂した童話集「ジニスタン、あるいは妖精精霊物語選」。モーツァルト以外の作曲者はシカネーダー率いる「ヴィーデン劇場(フライハウス劇場とも)」のメンバーである(ハンネベルクは指揮者、ゲルルとシャルクは歌手兼作曲家)。

同じく「ジニスタン」の一編を原案とし、シカネーダー脚本、モーツァルト作曲の『魔笛』とストーリー、音楽とも共通点が見られる。ちなみにシャックはタミーノを、ゲルルはザラストロを『魔笛』の初演で担当し(シカネーダーはパパゲーノを担当)、ハンネベルクは初演から3回目以降の指揮を担当した(初演と二回目はモーツァルト自身による)。

かつては作曲者は正確には知られておらず、モーツァルト作曲と推測された二重唱曲「いざ、いとしき乙女よ、共に行かん Nun, liebes Weibchen, ziehst mit mir. 」K.592a (625) も真贋が定かではなかった。しかし、第二次世界大戦時にソ連ドイツから略奪し1990年に返還された写譜に作曲者が記されているのが1996年に再発見され、全ての曲の作曲者が明らかになった(上記の二重唱も真作と確定した)。

ちなみに、モーツァルトはシカネーダー台本、シャックとゲルル作曲により1789年に初演された歌芝居「山地から来た馬鹿な庭師、または二人のアントン(Der dumme Gaertner aus dem Gebirge)」のアリア『女ほど素晴らしいものはない(Ein Weib ist das herrlichste Ding auf der Welt)』によるピアノ用の変奏曲(K.613)を翌1791年に作曲している[1]

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