貨物船「むつ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 04:26 UTC 版)
日本では、1963年から技術開発を主目的として原子力船の計画が開始された。この計画の背景には、当時の原子力委員会委員長が核政策の熱心な推進者でもある中曽根康弘だったことも理由である。1963年、原子力委員会は「むつ」建造費を36億円と見積もり、これに基づいて科学技術庁(現・文部科学省)は予算を作成した。しかし、アメリカの「サヴァンナ」が2万tで総額4,690万ドル(169億円、このうち原子炉だけで2,830万ドル)だったのに比べると、36億円は明らかに過少見積もりであった。造船・原子炉会社の見積もりは60億円で当初は誰も応札せず、1967年に60億円で建造契約が締結された。
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