貧困からの脱出へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 10:16 UTC 版)
「サムエル・ワンジル」の記事における「貧困からの脱出へ」の解説
母と弟との赤貧の生活に戻ったワンジルであったが、キスムで出会った他の選手が練習拠点にしているという、オルカラウ町から100km程離れた町・ニエリにあるケニア山高所練習キャンプの話を思い出し、同キャンプを主催するステファン・ドゥング(Stephen Ndung'u)にキャンプへの入隊許可を請うこととした。キクユ族の慣習では、母子家庭の母が単独で子の人生を左右する決定をすることは許されていないため、ワンジルの母方のおじであるジョン・ムヒア(John Mwihia)が後見人となり、ムヒアがワンジルを連れてニエリのドゥングの下を訪ね、ワンジルはそのままキャンプへの入隊を許された。この際にムヒアは当面の練習費として砂糖と米1kgずつを工面してくれ、会見の際にドゥング師に納めた。ニエリのキャンプでの練習により、ワンジルは地区の大会で次々と優勝を重ね、ニエリのヒーローとなっていく。またドゥング師はワンジルの才能を海外へ羽ばたかせるべくスポンサー探しを始めることとなる。
※この「貧困からの脱出へ」の解説は、「サムエル・ワンジル」の解説の一部です。
「貧困からの脱出へ」を含む「サムエル・ワンジル」の記事については、「サムエル・ワンジル」の概要を参照ください。
- 貧困からの脱出へのページへのリンク