誕生寺 (奈良市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 誕生寺 (奈良市)の意味・解説 

誕生寺 (奈良市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
誕生寺

誕生寺
所在地 奈良県奈良市三棟町2
位置 北緯34度40分30.8秒 東経135度49分46.4秒 / 北緯34.675222度 東経135.829556度 / 34.675222; 135.829556座標: 北緯34度40分30.8秒 東経135度49分46.4秒 / 北緯34.675222度 東経135.829556度 / 34.675222; 135.829556
山号 異香山
院号 法如院
宗派 浄土宗
本尊 中将法如尼坐像
正式名 異香山法如院誕生寺
札所等 大和北部八十八ヶ所霊場 第60番
法人番号 7150005000288
テンプレートを表示

誕生寺(たんじょうじ)は、奈良県奈良市三棟町にある浄土宗寺院尼寺[1])。誕生堂三棟殿ともいう[1]

概要

奈良時代当麻曼荼羅で知られる中将姫の父、横萩右大臣豊成の邸があったとされる場所に建ち、中将姫生誕地と伝わる[1]。一説には古く、釈迦誕生仏を安置したためとも伝わる[1]

創建・沿革は未詳だが、文政9年(1826年)本堂再建を記した文書が伝わる[1]。中将法如とその両親がまつられる[2]が、もと御殿が3つ並んでいたことより、三棟殿とも呼ばれたという[2][1][3]

境内

本堂

内陣中央に厨子入り本尊中将法如尼坐像をまつる[2]。右脇壇に法然上人坐像・阿弥陀如来像・厨子入阿弥陀如来・二十五菩薩を巧みに刻んだ来迎仏などが安置されている[2]。左脇壇には、豊成公坐像・紫の前坐像・長谷型十一面観音と両脇侍像がまつられている[2]

極楽堂

庭園の小高いところにあり、阿弥陀如来を安置する[2]。その下に石造中将姫坐像や、二十五菩薩の石仏が来迎の形を模して並んでいる[2]。産湯の井戸もそこにある[2]

薬師堂

山門の外、参道に面してあり、薬師如来弘法大師青面金剛をまつる[2]

稲荷社

山門を入って左側にあり、吉高大明神をまつる[2]

文化財・旧跡

  • 天平12年(740年光明皇后祈願の断簡[1]
  • 二十五菩薩石仏 - 江戸時代[1]
  • 木造中将姫像 - 毎年4月13・14日に開帳される[1]
  • 中将姫産湯の井戸
  • 中将姫源信往生図 - 中将姫のため二十五菩薩が来迎し、極楽殿に大きく阿弥陀如来などを曼荼羅風に描いたもの[2]
  • 絹本著色中将姫曼荼羅図(奈良市史料保存館) - 奈良市指定文化財・絵画(平成8年4月11日指定)、毎年4月13・14日に開帳される[1]
  • 絹本著色天神像 - 室町時代[2]

ギャラリー

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 『日本歴史地名大系. 第30巻 (奈良県の地名)』 (平凡社 1981年) p.530
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 奈良市史編集審議会編『奈良市史 社寺編』、吉川弘文館、1985、p.166
  3. ^ 『三棟殿略縁起』この地は、聖武天皇の御世天平19年8月18日、中将法如比丘尼の誕生の地であるところから「誕生寺」という。また中将法如とその両親右大臣藤原豊成卿、紫の前の御3人の御殿が3つ並んでいたところから「三棟殿」ともいう。有名な元興寺がこの地一帯を境内としていたころは、「誕生殿」として人々の崇拝のまとであった。(後略)

参考文献

  • 『日本歴史地名大系. 第30巻 (奈良県の地名)』 (平凡社 1981年) p.530
  • 奈良市史編集審議会編『奈良市史 社寺編』、吉川弘文館、1985、p.166

関連項目

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」から誕生寺 (奈良市)を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から誕生寺 (奈良市)を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から誕生寺 (奈良市) を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「誕生寺 (奈良市)」の関連用語

誕生寺 (奈良市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



誕生寺 (奈良市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの誕生寺 (奈良市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS