西田秀穂とは? わかりやすく解説

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西田秀穂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 05:20 UTC 版)

西田 秀穂(にしだ ひでほ、1922年(大正11年)10月19日 - 2019年2月16日)は、西洋美術史学者、東北大学名誉教授。

略歴

大阪市生まれ。学徒出陣をへて、1949年東北帝国大学法文学部文学科卒。ドイツ・ボン大学美術史研究所にて西洋近代美術(カンディンスキードイツ表現主義)を研究。東北大学文学部助手、1950年(昭和25年)講師、1954年(昭和29年)助教授、1972年(昭和47年)教授、1981-1983年文学部長、1986年(昭和61年)定年退官、名誉教授、実践女子大学教授。1993年(平成5年)退職。

1990年(平成2年)「カンディンスキー研究 非対象絵画の成立 :その発展過程と作品の意味」で東北大学文学博士。7度にわたってミュンヘンベルンに長期滞在し、カンディンスキーおよびパウル・クレーの作品、遺稿を研究[1]

2019年2月16日、心不全のため仙台市若林区で死去。96歳没[2]。死後、従七位より正四位に進階[3]

著書

  • 『カンディンスキー研究 非対象絵画の成立-その発展過程と作品の意味』美術出版社 1993
  • 『パウル・クレーの芸術 その画材と技法と』東北大学出版会 2001
  • 『パリのカンディンスキー その素材と技法と』かわさき市民アカデミー講座ブックレット 2003

共著

翻訳

  • カンディンスキー『抽象芸術論 芸術における精神的なもの』美術出版社 1958
  • カンディンスキー『点・線・面 抽象芸術の基礎』美術出版社 1959
  • カンディンスキー『芸術と芸術家 ある抽象画家の思索と記録』西村規矩夫共訳 美術出版社 1962、各・著作集で新版
  • ハインリヒ・リュッツェラー『抽象絵画-意味と限界』美術出版社 1973
  • 『カンディンスキー著作集 4 カンディンスキーの回想』美術出版社 1979、改訂新版(4巻組)、2000
  • W.ハフトマン『パウル・クレー 造形思考への道』元木幸一共訳 美術出版社 1982
  • ハンス・K.レーテル/ジーン・K.ベンジャミン編『カンディンスキー 全油彩総目録 1・2』有川治男共訳 岩波書店 1987-89
  • 『パウル・クレー手稿造形理論ノート』松崎俊之共訳 美術公論社 1988
  • アンドリュー・ケーガン『パウル・クレー 絵画と音楽』有川幾夫共訳 音楽之友社 1990
  • H.W.ジャンソン『美術の歴史』全2巻 新版 村田潔共訳監修 美術出版社 1990

脚注

  1. ^ 『現代日本人名録』2002年
  2. ^ “西田秀穂氏死去/東北大名誉教授”. 四国新聞社. (2019年2月26日). https://www.shikoku-np.co.jp/bl/news/national/okuyami-detail.aspx?kid=20190226000521 2019年2月27日閲覧。 
  3. ^ 『官報』7474号、平成31年3月26日



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