西サハラの鉄道とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 西サハラの鉄道の意味・解説 

西サハラの鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/28 07:25 UTC 版)

世界の鉄道一覧 > 西サハラの鉄道

西サハラの鉄道(にしサハラのてつどう)では、西サハラにおける鉄道について記す。

鉄道史

隣国モーリタニアが1960年にフランスから独立した後、ヨーロッパ資本の国際鉱山会社Miferma社が開発に乗り出し、これに伴って鉄道も建設された。開通したのは1963年である[1]。その後1974年にモーリタニア政府によって国有化され、以後はモーリタニア鉄鉱公団が鉄道を運営している。

当初計画ではトンネルを掘らずにすむ西サハラ領内を通って鉄道を建設するために西サハラ側と交渉したが、Miferma社には受け入れられない条件を課されたため、Miferma社のエンジニアは国境と平行な路線を建設し、砂漠に聳え立つ山[2] にチューム・トンネルを掘った。このトンネルは「アフリカにおけるヨーロッパの愚かさの記念碑」と呼ばれている。

このチューム・トンネルが老朽化したため、当初の計画通り西サハラ領内に短絡線を建設した結果、この短絡線が西サハラ唯一の鉄道となっている。

事業者

モーリタニアのチューム英語版駅近くのチューム・トンネルが閉鎖されて以来、5kmほど西サハラのポリサリオ戦線実効支配地域を通過している。

隣接国との鉄道接続状況

関連項目

脚注

  1. ^ 「世界の鉄道」p319 一般社団法人海外鉄道技術協力協会著 ダイヤモンド・ビッグ社 2015年10月2日初版発行
  2. ^ チューム・トンネルが通過する山

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西サハラの鉄道」の関連用語

西サハラの鉄道のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西サハラの鉄道のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西サハラの鉄道 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS