血球計算盤
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血球計算盤(けっきゅうけいさんばん)とは、赤血球、白血球、精子や培養細胞などの細胞の数を計測できる実験器具。しばしば「血球計算版」と誤記される。
構造と使用方法

下部が計算盤の横断面。その中央部の凸状部分が計算室である。上にあるカバーグラスの間に被計数物を含んだ溶液を満たして、数を測定する。

構造は、スライドガラスにマイクロメートル単位の目盛りとカバーグラスとの隙間から成り立っている。そのため、目盛り面とカバーグラスの間に一定の空間ができる。この空間を計算室と呼ぶ。その計算室内にある細胞の数を顕微鏡で数えることによって、統計的に細胞濃度などを推定する。
種類
血球計算盤には、目盛りの刻まれ方と計算室の深さによっていくつかの種類がある。
- トーマ盤
- ビルケルチュルク盤
- 改良ノイバウエル盤
- フックスローゼンタール盤
関連項目
- 光学顕微鏡
- プレパラート
- フローサイトメトリー - 粒状物体を自動的に計数する手法
- ハイエム液 - 白血球を破壊し、赤血球をカウントしやすくする液
- チュルク液 - 赤血球を溶かし白血球の核に染色する白血球数算定用染色液
脚注
外部リンク
- [1] 血球計算盤の種類の比較
- 血球計算盤のページへのリンク