血球凝集反応とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 保健 > 反応 > 血球凝集反応の意味・解説 

けっきゅう‐ぎょうしゅうはんのう〔ケツキウギヨウシフハンオウ〕【血球凝集反応】

読み方:けっきゅうぎょうしゅうはんのう

凝集原凝集素とが反応して赤血球凝集塊をつくること。血液型異な血液混入細菌・ウイルスなどの毒素によって起こる。


赤血球凝集反応

(血球凝集反応 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 09:01 UTC 版)

赤血球凝集反応(せっけっきゅうぎょうしゅうはんのう、: hemagglutination or haemagglutination)は、赤血球が関与する特有の凝集の形態であり、血球凝集反応(けっきゅうぎょうしゅうはんのう)とも呼ばれる。臨床検査室英語版での用途には、血液型検査と、赤血球凝集試験におけるウイルス希釈液の定量化の2つがある。

血液型検査

血液型は、血液サンプル中の血液型抗原AまたはBに結合する抗体を用いて決定することができる。

たとえば、A型の血液型に結合する抗体を加えて凝集が起こった場合、その血液はA型かAB型のいずれかになる。A型かAB型かのどちらかを判断するために、B型に結合する抗体を加えて、凝集が起こらなければA型となる。A型またはB型の抗原に結合する抗体のいずれでも凝集が起こらない場合は、どちらの抗原も血球上に存在しないことになり、その血液はO型となる[1][2]

血液型診断では、患者の血清を既知の血液型の赤血球と比較して検査し、さらに患者の赤血球を既知の血清型と比較して検査する。このようにして、患者の血液型は赤血球と血清の両方から確認される。干渉する抗体がある場合に備えて、患者の血液サンプルで直接クームス試験も行われる。

赤血球凝集試験

多くのウイルスは、赤血球の表面に存在する分子に付着する。このため、特定の濃度のウイルス懸濁液ではウイルスが赤血球に結合(凝集)し、赤血球が懸濁液から沈降するのを妨げる場合がある。凝集は感染力とは無関係であるため、弱毒化ウイルスをアッセイ(検査法)に使用することが可能であるが、感染力の判定にはプラークアッセイなどの別のアッセイを用いる必要がある。ウイルス懸濁液をアッセイトレイ(一定容積の一連のウェル(縦穴))に段階的に希釈し、標準量の血球を加えることにより、ウイルス粒子の数を推定することができる。この方法はプラークアッセイよりも精度は低いが、より安価で迅速に(30分程度)測定できる[要出典]

このアッセイは、抗血清を加えて変更することができる。標準量のウイルスと標準量の血球を使用し、抗血清を段階的に希釈することにより、抗血清の濃度(血球凝集を阻害する最大の希釈値)を特定することができる。

脚注

外部リンク




血球凝集反応と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「血球凝集反応」の関連用語

血球凝集反応のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



血球凝集反応のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの赤血球凝集反応 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS