薬衡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 20:35 UTC 版)
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薬衡(やくこう、apothecaries' system)は、英語圏の国においてapothecary(今日の薬剤師または化学者に相当する)が使用していた、ヤード・ポンド法の質量の単位の系統である。
薬衡はトロイ衡(金衡)と関係が深く、ポンドとオンスの値はトロイ衡と同じである。しかし、その分量単位はトロイ衡と薬衡では異なる。
1920年代ごろまでに、薬衡はメートル法に置き換えられた。
単位 | 記号 | 分割 | グレーン | グラム |
---|---|---|---|---|
ポンド | £, ℔ | 12オンス | 5760 | 373.241 72 |
オンス | ℥ | 8ドラム | 480 | 31.103 477 |
ドラム | ʒ | 3スクループル | 60 | 3.887 9346 |
スクループル | ℈ | 20グレーン | 20 | 1.295 9782 |
グレーン | G | 1 | 0.064 798 91 |
(通常、薬衡の単位は「薬用ポンド」「薬用オンス」のように呼ぶ)
1824年に英ガロンが導入された後、一部のイギリスの薬剤師は、薬衡の質量の単位を、その質量の水が占める体積の単位としても使用するようになった。この単位は1971年1月1日に廃止され、現在は使用されていない。
単位 | 記号 | 分割 | ミニム | ミリリットル |
---|---|---|---|---|
ガロン | gal. | 8パイント | 76800 | 4 546.09 (4.55L) |
パイント | pt. | 20オンス | 9600 | 568.261 |
オンス | oz. | 8ドラム | 480 | 28.413 |
ドラム | dr. | 3スクループル | 60 | 3.551 633 |
スクループル | sc. | 20ミニム | 20 | 1.183 878 |
ミニム | min. | 1 | 0.059 194 (59.2 µL) |
薬衡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 14:04 UTC 版)
薬衡については、1824年法でも1825年法でも言及されていない。その当時、薬衡は、イングランド、ウェールズ、ベリック・アポン・ツイードについてはロンドン医師会(英語版)によって、アイルランドについてはダブリン医師会(英語版)によって管理されていた。スコットランドでは、薬衡は、エディンバラ医師会(英語版)によって非公式に管理されていた。3つの医師会は時々薬局方を発行しており、ロンドンとダブリンの薬局方は法的拘束力があった。 帝国薬衡は、帝国単位の20液量オンスのパイントに基づくもので、1836年のロンドン薬局方、1839年のエディンバラ薬局方、1850年のダブリン薬局方 によって導入された。1858年の医療法により、公式の薬局方を発行し、薬衡を管理する権利は国王に移管された。
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