落合峠とは? わかりやすく解説

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落合峠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/07 16:50 UTC 版)

落合峠
落合峠の標高標識
所在地 日本
徳島県三好市東祖谷落合
標高 1,519 m
山系 四国山地
通過路 徳島県道44号三加茂東祖谷山線
プロジェクト 地形
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落合峠(おちあいとうげ)は、徳島県三好市東祖谷落合にある徳島県道44号三加茂東祖谷山線。標高約1,519m[1][注釈 1]にし阿波お勧めビューポイント100選選定。

地理

峠道は吉野川流域の平野部から桟敷峠を越え、東祖谷落合深渕を経由して、この峠から祖谷の谷へ下る重要な道であった。山里に住む人々の雨乞いの場所である「雲の山」や、黒いヘビが住んだという「あおばあさん」の伝説が残る[3]

旧道には地蔵尊4基、大師像と不動明王像各1基があったが、県道開通時に廃道となったため半数が移転したという[2]。大歩危橋東詰めの墓地に移転された寛政11年(1799年)の銘がある地蔵尊は道標を兼ねたもので、「諸人無難是より里谷峠三十五丁半」と刻まれており峠が「里谷峠」と呼ばれていたことを示す貴重な資料となっている[2]

東方の矢筈山と西方の烏帽子山との間にある広い平地の峠で、シコクザサの群落がみられる。展望がよく、南側の直下に避難小屋と水場があり、年間を通じて登山者も多い[3]

2019年に第10回を迎えた自転車レース「自転車王国とくしま ツール・ド・にし阿波」には、「落合峠チャレンジコース」や「剣山・落合峠鬼脚コース」が設けられている[4][5]

中央付近に落合峠。奥は矢筈山など

注釈

  1. ^ 1,520mとする資料もある[2]

脚注

  1. ^ ~三好をぐるっと一周ツーリング~険道44号線チャレンジ! 徳島県三好市、2025年2月7日閲覧。
  2. ^ a b c 橘 禎男、坂本 憲一「三好市「旧東祖谷山村」の峠とお堂と地蔵信仰」『阿波学会紀要』第53号、徳島県立図書館、167-172頁。 
  3. ^ a b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂『角川日本地名大辞典 36 徳島県』角川書店角川日本地名大辞典〉、1986年ISBN 4040013603
  4. ^ 福家司 (2019年5月13日). “徳島)地元小中学生の歓迎も ツール・ド・にし阿波”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 2022年10月19日(UTC)閲覧。
  5. ^ 第11回自転車王国とくしま ツール・ド・にし阿波2020 開催概要”. NPO法人ツール・ド・にし阿波プロジェクト. 2022年10月19日(UTC)閲覧。



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