荻野学説とは? わかりやすく解説

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おぎの‐がくせつ〔をぎの‐〕【×荻野学説】

読み方:おぎのがくせつ

産婦人科医荻野久作大正13年1924)に発表した排卵期受胎期についての学説月経周期長短かかわらず次回予定月経1216日5日間が排卵期1219日8日間が受胎期であるとする。受胎調節応用される


荻野学説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/01 06:59 UTC 版)

荻野学説を発表した荻野久作

荻野説(おぎのせつ)もしくは 荻野学説(おぎのがくせつ)とは、産婦人科医荻野久作1924年に発表した、月経周期における排卵期と受胎期についての学説である[1]排卵が、次回予定月経開始日前の14±2日目に起こることが多いとするもので、すなわちヒト黄体の寿命は約14±2日間であるとした[2]。また、ドイツのヘルマン・ クナウスと荻野がそれぞれ別々に発表した学説であることから、荻野=クナウス学説とも呼ばれる[2]

概要

1924年、荻野は『日本婦人科学会雑誌 (19巻6号)』上「排卵の時期、黄体と子宮粘膜の週期的変化との関係、子宮粘膜の週期的変化の週期及び受胎日に就て」(原文ママ)と題して発表された学会懸賞当選論文において、「排卵の時期が先行月経とは関連がなく、月経周期の長さとも無関係に、婦人の排卵は、次期予定月経開始の前日から逆算して第12~16日の5日間(14±2日前)内に起こる。また、次回予定月経前の12~19日の8日間は受胎期である。」という新説を発表した[3][4]

この学説は当初は反論も多かったが、現在は国際的に広く認められており[1]、妊娠・受胎調節(避妊)などに応用されている[3]。荻野学説を利用した避妊法は一般にオギノ式と呼ばれている[2]

『主婦之友』1927年12月号は荻野式避妊法を掲載した。

脚注

  1. ^ a b 第2版,世界大百科事典内言及, 百科事典マイペディア,世界大百科事典. “荻野説とは”. コトバンク. 2020年9月21日閲覧。
  2. ^ a b c 荻野=クナウス学説』 - コトバンク
  3. ^ a b 荻野学説』 - コトバンク
  4. ^ 横山美和「日本の専門家らによる荻野学説の受容について」『生物学史研究』第97巻、日本科学史学会生物学史分科会、2018年、87-89頁、doi:10.24708/seibutsugakushi.97.0_87ISSN 0386-9539NAID 130007897829 

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