荒木の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 16:11 UTC 版)
頭部外傷の臨床的分類としては荒木の分類 Araki's clinical classification of head injury が広く用いられる。これは1954年に荒木千里が発表したもので、頭部外傷を臨床症状のみにより以下の4つに分けた簡便で実用的な分類法である。 第1型(単純型) 意識障害、神経症候など脳の症状を全く伴わない。 第2型(脳震盪型) 意識障害が一過性のものとして起こり、受傷後6時間以内(多くは2時間以内)に消失する。脳の局所症状はないが、頭痛、嘔吐、めまいなどは短時日続くことがある。 第3型(脳挫傷型) 意識障害が受傷後6時間以上持続する。もしくは脳の損傷を示す局所症候がある。 第4型(頭蓋内出血型) 意識清明期を経て意識障害が急激に増悪する。もしくは意識障害が進行して脳圧迫の神経症状が出現憎悪し、脳ヘルニアの徴候を示す。
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