草間彌生とオルデンバーグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:51 UTC 版)
「ソフト・スカルプチュア」の記事における「草間彌生とオルデンバーグ」の解説
この手法を確立させたクレス・オルデンバーグだが、前衛芸術家である草間彌生は「彼は以前にはソフトスカルプチュアを行っていなかった。私の作品を見て着想を奪われたと感じた。」と語っている。 糸や布などを用いた彫刻のこの手法は女性作家であった草間彌生ならではのもので、草間は、1962年6月に開催された、ウォーホル、オルデンバーグ、サマラスなど様々な前衛的アーティストも参加したグループショーに参加した。草間のソフト・スカルプチュアである『Accumulation No.1』(1962年)などは新しく、ショーでも注目を浴びた。しかし、唯一の女性有色人でもあり、作品が売れることもなかったが、どのギャラリーも草間の作品の話をしていた。 そして、9月のショーとなった際、草間は驚愕する。あたり一面、全てがソフト・スカルプチュアだった。オルデンバーグはその時、この手法を用いた数字をかたどったカレンダーを制作していたが、彼の妻が草間に「ごめんなさい、彌生。」と言う。その一件に対しオルデンバーグは深く言及せず、その行動は彼の意思に関わらず、重い精神疾患を抱える彼女を落ち込ませた。
※この「草間彌生とオルデンバーグ」の解説は、「ソフト・スカルプチュア」の解説の一部です。
「草間彌生とオルデンバーグ」を含む「ソフト・スカルプチュア」の記事については、「ソフト・スカルプチュア」の概要を参照ください。
- 草間彌生とオルデンバーグのページへのリンク