臭角とは? わかりやすく解説

しゅう‐かく〔シウ‐〕【臭角】

読み方:しゅうかく

アゲハチョウ科幼虫頭部にある一対の角のような部位天敵襲われたときなどにその角が伸び悪臭放つ。色は黄、赤などがある。


臭角

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 08:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ナミアゲハの幼虫の臭角(上:突出状態、下:内蔵状態)
臭角を見せる虫齢2~3のトラフアゲハ

臭角(しゅうかく)とはアゲハチョウ科チョウ幼虫が持っている異臭を放つのような外分泌器官である。

種類によって色は異なるが、通常黄色から赤紫色を呈する[1]。臭角は通常は皮膚の下に内蔵されているが、物理的刺激などを受け取ると頭部と前胸部の節間からこれを反転突出させ、威嚇するような行動を取る[1]。内部は体液で満たされており、それの圧力増減によって臭角を出し入れすることができる。

幼虫が敵から身を守るためのものと考えられており、分泌物には外敵に対して毒性や忌避作用を持つ成分が含まれる。分泌物の化学組成は属・種によって異なり、50種以上のモノテルペンセスキテルペン短鎖脂肪酸およびそのエステル類からなる[1]

参考文献

  1. ^ a b c 本田計一 「アゲハチョウ類の化学生態学」 『日本農芸化学会誌』 64巻11号、1745-1748頁、1990年。doi:10.1271/nogeikagaku1924.64.1745 
  • 学研の図鑑昆虫(1999)、学研

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「臭角」の関連用語

臭角のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



臭角のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの臭角 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS