肢の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/14 05:49 UTC 版)
側板中胚葉、および筋節由来の細胞が予定肢領域 (limb field) に移動、増殖することにより肢芽 (limb bud) を形成する。側板中胚葉由来細胞が軟骨、ないし骨領域を形成するのに対し、筋節由来細胞は筋肉領域を形成する。側板中胚葉由来細胞は線維芽細胞増殖因子(FGF7、およびFGF10) を分泌し、外胚葉における外胚葉性頂堤 (Apical Ectodermal Ridge: AER) の形成を促す。AERは逆にFGF8およびFGF4を分泌し、中胚葉の増殖とFGF10の分泌を促す。 FGF10が発現する場所は後肢ではWnt8c、前肢ではWnt2bにより制御されている。前後肢の位置は頭尾軸において、各々Tbx5およびTbx4という2つのTボックス転写因子により制御されている。
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